季語と暮らす生活！ 　歳時記で知る日本の四季

子供の日（こどものひ）五月五日《季　夏》

こども‐の‐ひ【こどもの日】
国民の祝日の一。5月5日。子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかるとともに、母に感謝する日。端午の節句にあたる。《季 夏》「―室内台上に犬一声／草田男」
（小学館「デジタル大辞泉」より）

空港に子供の多し子供の日　　　　佐久間　道子

　人によっては最長9連休となるゴールデンウイークも後半の半ばとなりました。コロナウイルス感染症が５類に変更となる直前とあって、各地でもイベントが大盛況となっているようで、コロナ禍前に迫る経済復興を見せ、一部ではコロナ禍前を超えるところもあるようです。
　
　5月5日の今日は子どもの日です。男の子のいるご家庭では逞しく健やかな成長を願って、武者飾りや兜、鯉のぼりを飾っておられるのではないでしょうか?

　兜と言えば、大谷翔平選手の所属しているエンゼルスではホームランを打った選手が被る帽子が昨年のカーボーイハットから今年は兜に変わりました。WBCでも大活躍で、実力はもとより愛くるしい人柄でファンはおろかメジャーリーグ関係者をも虜にした彼は、そのプレーを見たいとの思いからルールを変えてまで二刀流でのオールスター出場を認めて貰う事ができました。が、それまでの慣例に囚われることなく柔軟に判断を下した方の英断が評価されている事でしょう。

　京都を訪れている外国人旅行者から道を尋ねられる事もあります。金閣寺、清水寺、二条城等が人気スポットですが、それぞれの案内板表記は「Kinkaku-ji temple」、「Kiyomizu-dera temple」、「Nijo-jo castle」となっています。また川でも桂川はKatsura-gawa riverです。この違和感は、きっと誰もが感じながら、しかしながら最初に名付けた人やそれ以後も継承してきている人に忖度して見て見ぬふりをしてきているようにも思えます。そして、もしも全国の案内板を作り替えるとしたら、一体どれくらいの期間と経費がかかると思っているのか？と言われてしまいそうで、でも逆に言えばそれだけ長期間に渡って市中にお金が回るとも言える気がするのですが、案内板よりも喫緊の課題である子育て支援や国防にお金が必要であり、また、異なる表記の案内板が混在すると利用者が混乱してまうという理由等で、老朽化した案内板を交換する際もこれまでの慣例を踏襲した表記のものが作られていくような気がします。もっとも、私が知らないだけで、既に「Kinkaku tenple」や「Nijo castle」の案内板が準備されているのかもしれません。（秋桜歳時記）