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テーマ:ヘヴィメタルを語る(673)
カテゴリ:オンガク
もう去年の話になってしまったけど、11月のAMON AMARTHのライヴの際の感想の続きです。
ボチボチ続きもアップするね~。 最初に演奏するのはTYR(ほんとはTýR、とYの上にアクセントがつくけど、文字化けしそうなのでここではTYRと書いておく)。 TYRって誰???? 聞いたことないよ。って言うか、なんて読むの?? TYRのメンバーたちがステージに現れてサウンドチェックを開始。 サポートバンドにはクルーもつかないんだよね。自分たちで準備後片付けするものなの。 角やゴム製ハンマーを持ったオーディエンスたちの間から、「ティール」コールが時々上がる。メンバーたち、嬉しそうにそれに応えていたって言うことは、本当にそう読むんだろうか? TYRコールが上がる=ある程度名が知れたバンドなわけ? 最近あんまりチェックしていなかったから、私には全然分からん。 ライヴの帰りにメタル友達ヴァレーリオに遭遇して、彼に「TYRって何者?」と聞いたところ、 「ファロエ諸島のバンドだよ」 という答えが返って来た。 ファロエ??? 北欧にそんな名前の諸島があるんか? 「デンマークだよ」 さすがヴァレ、詳しい。 曲によっては英語で歌っていた部分もあったけど、あとはデンマーク語で歌っていたの? 「ファロエ諸島の言葉で歌っているんだよ」 さすがはヴァレ。詳しすぎる。 「ファロエ諸島の言語で北欧神話や土地の言い伝えを題材にして歌っているバンドなんだけど、同じような曲が多くてねぇ・・・。俺も一枚アルバム持っていて、ハマってファロエの言葉まで覚えたものなんだけどもう忘れちゃったな。ヴィリ・レール・ホイラ・クヴェーア・ムイト、なんたらかんたら・・・」 ヴァレよ、ファロエの言葉で歌えちゃうお前は普通じゃない・・・。 家に帰ってファロエというのがフェロー諸島だということが分かった。 って言うか、そんな諸島の名前、聞いたこともなかった。 スコットランドの上の方にある小さな諸島なんだけど・・・こんなところにもメタルの風が吹いているとは、さすがはデンマーク(って言うか、北欧)。 さて、このTYRがステージ上に出てきたときは、そんなことは露知らず、メンバーの容姿からして北欧のバンドなんだろう、くらいにしか思っていなかった。 いきなりフォークなイントロ。 フォークメタルか?? 心に突き刺さるメロディが堪らない~。が、何だこの言語は?? フィンランド語とか?? 夫と、「これ、何語? どこのバンド??」と言い合うけど分かるはずもない。 最初の2曲はすっかり魅せられた私。 が・・・似たようなテンポの曲ばっかりで、全部で5曲演奏したんだけど、3曲目からちょっと疲れてきた。 夫は、「何だか町の祭の席にでもいる気分・・・」という感想。 このバンドのステージにについて言えば、ヴォーカリストとベーシストがポイント。 ヴォーカリストの歌が上手い。ライヴでも良く通る安定した声で歌っていた。 ベーシストはステージングが上手い。 ギターも担当しているヴォーカリストが一ヶ所に固定していざるを得ない代わりに、ベーシストがステージ上に動きを出してオーディエンスを盛り上げていた感がある。 演奏中に一番動いていたのもベーシスト。 ちなみにセットリストは以下の通り。 Regin Smidur Wings Of Time Hail to the Hammer Ragnarok Ramund Hin Unge オーディエンスの反応はすこぶる良かった様子。 たくさんの人が、このバンドのことを知らなかったけどCDを聴いてみたい、と、あとでメタルサイトにコメントしていた。 私も興味を持った一人で、最新アルバム『Ragnarok』とその前の『Eric The Red』を聴いてみた。 ライヴでは選曲のおかげでかなりフォークだなという印象が残ったんだけど、CDを聴いてみると、割と正統派なメタルにフォーク、プログレッシヴ色を加えた感じ。ヴァイキング・プログレッシヴ・フォークメタル? そんなジャンルあるんですか・・・?? いろいろ調べて分かったんだけど、バンド名は「ティール」じゃなくて、「トゥィル」なのね。 ヴォーカリストの北欧神話のヒーローが、トールと、このトゥィル(北欧神話の日本語訳では「チュール」)なんだって。 ついでに彼らのフェロー諸島のことも調べてみた。 英国、ノルウェイ、デンマークの支配下にあったというだけあって、単なる「北欧」の土地という感じではない文化があるらしい。イタリアで言うと、サルデーニャみたいな? だからか。彼らのライヴを観ていて、民族音楽の部分が英国的だなと思った箇所があった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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