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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:イタリア生活
トリノは1週間前から毎日雨。
ずーっと雨が降っているわけじゃなくて、曇ったり雨が降ったりをずっと繰り返している。 この天気のおかげで、前回書いたように、先週の日曜日に予定されていたFIAT500のミーティング(と言うより、オフ会)が延期になった。 雨じゃ誰も来たいと思わないもんね。500をわざわざ雨に打たせる人はあんまりいない。 今週末はヴィルレでミーティングがあるんだけど、天気予報は雨。降水確率90%。私たちは雨でも絶対行くけど・・・あんまり人が来ないだろうなぁ。残念。 その次の週は地元でミーティング。天気予報では、この日まで雨模様。 ああ、あと10日間も雨か。 何だか日本の梅雨みたいだなぁ。 さて、雨が降ると出てくるのが、カタツムリ。 先週の金曜日、ふと庭を見ると、いるわいるわ、カタツムリが。 全部で8匹いたので、全部つかまえてみた。 その前の日曜日に夫の祖母の家へ行ったとき、キッチンにペットボトルが置いてあって、中にカタツムリがたくさん入っていた。 以前こちらのブログで紹介したように、もちろんそれは食べるため。 カタツムリをつかまえたら5日間断食させて腹の中をキレイにしてから調理するの。 夫の祖母は、ペットボトルの上の方に切り目を入れ、そこからカタツムリを中に入れてキッチンに安置しておいた。 彼女の感覚だとカタツムリは完全に『食べ物』だから、キッチンに安置しているところがなんとも言えない。アサリの砂抜きをしている感覚なの。 うちの子供はそのカタツムリを見て、「わあ、カタツムリだぁ!」と大喜び。 もちろん、食べるためではなくて、テントウムシを見たときの様な純粋な子供の喜び。 そんなことは知らない曾おばあちゃん。 「美味しそうだろう? 持って帰る? 今日で3日目だから、あと2日置いといて食べなさい」 私は丁重にお断りした。 私は生きているカタツムリを熱湯の中に放り込むなんてことできないし、何より子供を傷つけたくない。 子供が喜んでいるのを思い出して、夫が庭にいたカタツムリをつかまえた。 子供は大喜びで、急いでペットボトルに入れないと逃げちゃう、と言う。曾おばあちゃんの家で見たカタツムリを思い出したらしく、同じように自分もカタツムリを飼いたいと考えたらしい。 子供は、ペットボトルに一緒に水とレタスを入れてあげ、カタツムリたちの動向を飽きもせずにいつまでも眺めていた。 その日は一緒に寝る、とか言い出す始末。 いや、眠れないから、カタツムリとは・・・。 寝相が悪いからカタツムリがつぶれちゃうでしょ、と言い聞かせて諦めさせる。 次の日おじさんが遊びにやってきて、嬉しそうにおじさんにカタツムリを見せてあげる子供。 「見て見て、おじさん。カタツムリ!」と。 それに対しておじさん、「おお、いっぱい獲ったな! いつ食べようか?」。 「食べないよ。カタツムリは食べるものじゃないんだよ。僕のお家に遊びに来てくれた僕の友達だよ」 前の日に「どうしてカタツムリは僕のお家に来たの?」と訊ねられたので、「大輝のことが好きで、一緒に遊びたくて来たんだよ、きっと」と答えておいたのをそのまま信じているらしい。 そんな無垢な心の子供に対して大人たちの反応ったら・・・。食べることしか考えてないんだから・・・。 最初の3日くらいはカタツムリをとてもかわいがっていた。 でも、昨日なんか見向きもしなかった。 子供だからねぇ。飽きっぽいんだよねぇ。 そういうわけで、子供に、「カタツムリ、大輝が一緒に遊んでくれないから、もうお家に帰りたいって言ってるよ。ママのところに帰りたいって。お家に帰してあげようか?」と言ったところ、「カタツムリ、お家帰りたいんだ。じゃあ、そうしよう」ということになった。 気が変わらないうちに放してしまおうかと思ったけど、外はすでに暗くて、安易に庭に放したりすると道路に出て車に轢かれてしまう恐れもある。 そういうわけで、今日の夕方、パパが帰ってきたら皆で一緒に原っぱに放しに行く約束をした。 昨日の夜、夫の従兄が訊ねてきたんだけど、彼も大人の一人で、「カタツムリかぁ。トマトソースで煮て食べるのが一番だなぁ」と言っていた。 うちの子供に、「このカタツムリ、くれる?」と頼んでいた。 子供は、「駄目だよ。このカタツムリたちは明日お家に帰るんだから」と断る。 今朝、再度、今日の夕方カタツムリをお家に帰してあげるんだよね、と子供に確認を取ってみると、「でも、また僕のところに遊びに来てくれるよね?」と言われた。 きっとまた来てくれるよ、と答えたけど、本当にまた来てくれると良いね・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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