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テーマ:海外生活(7772)
カテゴリ:イタリア生活
タイトルのまんまなんだけど、何で日本人の私がイタリア人のイタリア語を直してるんだ!? と思うことが、最近とってもある。
自分で自分のイタリア語が完璧だとは、もちろん思ってないよ。私はいまだにイタリア語の間違いを結構犯す。イタリア語で文を書いているとき、たとえ文法的には間違ってないとしても、イタリア人が小さい頃から聞き続けて感覚で覚えた「こう書いた方が文章の音が美しい」という書き方はいまだにかなり難しい。 でもね、そんな私でも、これは違うだろう? というイタリア人のイタリア語を見かけることがよくある。 最近、日記の更新が前にもましておろそかになっているんだけど、実は、親戚が書いている小説の原稿の打ち込みをしているの。 彼は前から暇なときに趣味でフィクションを書いていたんだけど、彼はレトロな人で、ルーズリーフに書きとめているのね。 作品を舞台作家に見せたところ、面白いからこれは是非ワードに打ち込んで、出版社に持っていくなり何なりした方がいい、と言われたんだそうな。 彼も彼の家族もレトロ家族で、PCは持っていても使い方を知らない(何のためにPCを買ったんだか・・・)。 ページ数があまりにも多いため(ざっと1400ページ)、最初は印刷・タイプ屋に持っていってやってもらおうと思ったけど、コストは1ページあたり1ユーロ。さらに、そういう業者に持っていくと、作品を盗まれる可能性もあるんだとかで、知り合いに頼んだ方が良いということになったんだそう。 キーボード操作が早い人間で思いついたのが私だったんだそうで、頼まれた。 まあ、書いてあるものを打ち込むだけなら簡単だからいいかと引き受けた。 印刷屋に払うほどの料金は払えないけど、それに近いお金は払うから、ということで・・・。 原稿をもらって、早速打ち込みにかかる。 ・・・・・・sciese?? sceseでしょ? と、イタリア語のつづりを直しながら打つ。 もう少し先に行くと、piacionoとある。これってpiaccionoだよ・・・。 perche・・・じゃなくて、perch?です。 un'infermiereじゃなくて、un infermiereね。この間違いは永遠に続く・・・。un + 母音で始まる男性名詞の間にはアポストロフィーがつかないんだけど、まんまと全部についてる。 all'ora・・・前後の文脈から考えると、どう考えてもこれって、allora。 non'ostante??? ・・・nonostanteね。 gli leじゃなくて、gliele。 最初の4ページだけでこんなに間違いが・・・・・・ 先が思いやられたけど、そのうち彼の書くイタリア語に慣れてきて、つまづかずに直しながら打てるようになった。 それにしても、間違いすぎ・・・。 打ち込むだけかと思ったら、イタリア語まで直す羽目になるとは・・・。 イタリア人のイタリア語の間違い、結構よく目にする。 FIAT500のフォーラムを見ていると、perch?のアクセントがperch?になっているのをよく見かける。 間違えてないのは大抵大学生や大卒の人だったりして・・・。 あと、南部の人の何人かは、haとaを逆に書いていることがよくある(間違える人はとことん間違える。間違えない人はまったく間違えない)。 l'ho mandato a Marioがlo mandato ha Marioになっている・・・。 フォーラムによく来るHをことごとくつけ間違える17歳のシチリアの男の子、彼には何度Hの付け方が違うと言っても直らない・・・。 更に彼は、fraに勝手にアクセントをつけてfr?にしてみたり、soをs?にしてみたりする。 音どおりに書けばいい簡単なイタリア語のつづりも、間違えていることが結構ある(何度も同じ間違いをしているってことは、打ち間違いじゃないでしょう?)。 イタリア人たちはもちろんのこと、私ともう一人・スペイン出身の人も一緒になって、彼のイタリア語を直している始末・・・。 外国から来た人に自分の母国語を指摘されるのって恥ずかしくないのかな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 24, 2008 10:45:33 PM
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