受難。
で、ここんところDAWてなものに熱中してるんですが。いやはや、小技を発見するたびに驚愕というか、もう小躍りしたくなるほどの連続ですねえ。まず、やっててこれスゲー!って思ったことは。1.いろんな音が出る! ソフト音源を使用することで一昔前のハードウェア音源だけではありえんくらいの いろんな音色の音が出ます。 特にVstiプラグインでのシンセサイザー音源とか簡単に使用できるんでほんまヤバいw で、そのシンセ音源も昔の名機といわれたものが山ほど数万円とかで製品化されてます。 これを聴いてみると、確かに数万円の値打ちがあるのがよくわかります。 フリーとかバンドルされてる音源ではやっぱ太刀打ちできない深みのある音が出ますね。2.ええ音が出る! で、その音源とかなんですけども、なにこれしょぼいなあ、って音でさえも。 それにエフェクトかけることでやばいほどええ音になります。 例えばピアノの音にコンプレッサーをかけるだけでハリと押し出しがグッと強まったり。 あっ、そのエフェクトとかですけども、これまたソフトウェアなんですね。 普通にDAWのソフトにバンドルされてたりするんですけども。 例えば先ほどのコンプレッサーとかのエフェクタもバンドルされてきますね。 で、ここ大事。 まあ、バンドルされているソフトでも、おおおおっ!ってな効果はあります。 ところがですね、やっぱこういうものでもひとつの製品として売られたりするんですね。 例えばWavesってところのV-Seriesていうコンプレッサーソフトウェア。 これだけで、なんと定価が定価\113,400(税込)とワラってしまうような値段。 これって、コンプだけのエフェクト機能ですよ?なにその値段w まあ、これについていつものごとくホムペからコピペね。 暖かい音。太い音。リッチなサウンド。圧倒的な中音域の情報量。 60& 70年代のサウンドを特徴づけていたアナログ機器のサウンドを、Wavesが本気でモデリング。 ヴィンテージ機器市場でも各モジュールが数十万円を超えるいま、 CPU/DSPの許す限り何個でも起動できるプラグインのありがたさを実感させられる、名作です。 はいな、今でも数十万円もするという実機をソフトで再現してるそうですねこれ。 んで、それをちょっと試してみたらなんですけども。 おおおおおおおおおおおおおおっ! っていうほどめっちゃ上等の音になるんですよ! ピアノに例えて言えば、子供用のおもちゃの電子ピアノが数十万円のクラビノーバに変わるほど! タッチの張り出しもそうですけども、サスティーンとかもありえんぐらい深みのあるキモチええ音になります。 このコンプのソフトって、いろんなつまみがついてて調整とか難しそうなんですけれども。 そこがソフトウェアの強みですね、あらかじめ楽器とかジャンルの最適値がプリセットされてます。 それを選ぶだけでプロの経験とカンがいとも簡単にゲット! いやはや、恐ろしい世界ですね。 3.リアルな音が出る! ええと、ソフトサンプラーのことですね。 MIDIシーケンサーで入力した信号に反応して生音を発音することができるんです。 このサンプラー機能でもっとも恩恵があるのはやっぱドラムマシンですね。 EZ Drummerっていうソフトの音を聴いてみたんですが。 音を聴いた瞬間、全身の血が沸騰して逆流するほどテンション上がりましたねえ。 なんせ、音は本物のドラムの音を録音してあるやつです。 どんだけリアルな音が鳴るか想像もできますよね。 そして、さらに優れたことが! ええと、どんなに音が本物に近くてもそれを演奏する、すなわちMIDIでの打ち込み。 これって、いろんなパラメータがあるんですね。 単に、この音を出せ!ってだけじゃあなくて強さ、長さ、音量、などなど。 これらを綿密に設定すればするほど本物の人間の演奏に近くなります。 で、これがいろんなドラムパターンとかオカズとかのフレーズがプリセットされてるんですね。 これをマウスでちょいちょいっと選んでシーケンサーソフトにドラッグするだけで。 そして、ACIDの機能でいうと、アフタービートの突っ込みとかモタリ、跳ねる感じとか。 いわゆる、グルーブの設定をちょいちょいとしてやるだけで。 見事に機械の演奏とぱっと聴きだけではわからんほど自然なドラム演奏になります。 てな具合に技術の進歩っていうかそれを克明に感じることができる日々を送っております。とにかくまあ、すげーーーーっ!の連発ですね、今のところ。さて、こんなふうに音楽製作の世界での技術の進歩、てかパソの関わりが。ミュージシャンにとってはうかうかしてられへんというか、危機感を持たないとあかんかもですね。音楽を創造するために必要なチカラ、大きくは楽器演奏力と創造性のふたつ。前者にはやっぱ、才能と努力がモノをいいますね。なんせ、頭にあるフレーズを自由自在に楽器操作するには手先の器用さと熟練がモノをいいます。これがムリっていう人は最初から音楽なんてキワめようとは思わないですよね。はいな、肥満児が競馬の騎手を目指してもそれはムリってのと同じです。ところが、その楽器演奏力がコンピュータというもので十分に補える時代になったんですね。それにプラス、音楽としてのジャンルの多様化でデジタルっぽさもヨシとなってますし。そう、楽器演奏に関しての才能はパソを操作するということでカバーできる時代になったんです。これって、才能を知識でカバーできるってことですよね。小手先のテクが優れたギター小僧が崇拝されるってことでは無くなったんです。楽器演奏が下手でも優れた音楽を創出できる可能性があるってことなんですね。だって、ギターを自由自在に操れなくても高品位な音楽を創造できるパソという道具があるんですから。で。今はまだまだ現実の音楽、まあ楽器や音楽製作の手法を含めてですね。それを、いかにパソで模倣できるかというところに主眼を置いています。まあ、言ってみれば現実世界の原状の枠の中での音楽ですね。ところが。コンピューターミュージックがより発展していくことで。今までの枠にとらわれない音楽が発達しそうな予感がします。ていうか、その兆候は現れていますよね、ジャンルによっては。てなことで、ミュージシャンもパソを使えないとあかんような時代になってるんではと。とはいえ、いつの時代も本物を求めることはあります、この場合生楽器の演奏ですね。そういう、ニーズにしがみつくことでしか生きていけない時代になってしまうかもです。うーん、ますます受難の時代ですねえ、ミュージシャンに限らずですけども・・。おわり