「福袋」角田光代著
福袋角田光代著私たちはだれも、中身のわからない福袋を持たされてこの世に生まれてくるのかもしれない。(帯より)*********************短篇が8つ。この頃の角田本は読むと殴られたように痛い思いをしていてなのにやっぱり読まずにはいられない感じで。リアルさと、それに伴う吐きそうなくらいの鈍い痛み。現実と小説がするはずのないリンクをして気付くと角田さんの世界にいる。逃げたいけれど後ろ髪を引かれる。怖いもの見たさ。でもこれはインパクトが薄かったかも。滲み出る日常の機微みたいなものは変わらずなのだけど読み終えて残るものは少ないかも。唯一、表題作の「福袋」が良かったかな。もしも”福袋”を持っているのなら・・・・・その中身がアタリかハズレかは、私はまだ知りたくない。まだ知らないと、思いたい。まだ全部は見ていないと、そう思いたい。*************************珍しくちょっと話題の本に手を出してみました。「私の男」桜庭一樹著 これから読む予定ー。それと有川浩さんの「阪急電車」楽しみ♪