カテゴリ:本
スタニスワフ・レムの『完全な真空』読んでます。やばい、楽しい。存在しない本の書評と言う発想に俺が脱帽。
最初の話の著マルセル・コスカの『ロビンソン物語』は俺の中では結構クリーンヒット。無人島に一人になった一人の青年が俺はロビンソンになるのだと決めてからの話です。もちろんこの本は存在しないのですが、それを思わせない記述の応酬。 何とも語りにくい本なのですが、後半になった後の主人公の壊れ具合とかは人として当然であろうとしか言えない。あぁ、でもどんな風に壊れたのか俺は知らないのですよ。その書評の中で書かれている事しか知らない。そして先があるのに、そもそも本が存在しない矛盾。 けれどお話は出来上がっている。彼が一人の女性を想像し、そしている者としての仮定から始まり。そこから愛に愛で答えてもらう事を夢想した悲劇とかもう語りえないっつうか語れないっつうか。あぁ、描写能力の低さが恨めしい。 とにかくさわり部分は非常に楽しい。もう一度読めば違う発見もあるかもしれないので、次にもっと深くまで読んでみますか。それではまた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.08.02 22:17:57
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|
|