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そこに  翡翠が  いるから・・

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2016年09月22日
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先日、私も六十歳になった。
私が子供の頃は、六十歳で亡くなるおじいさんは多かったと記憶している。
そのせいか六十歳以降は、一日一日がおまけの人生だとおもって、有難く生きて行くことにした。
十七歳の詩は幾度か載せたが、今回は記念として六十歳の詩をしたためてみよう。


六十歳の東京にて

朝 目が覚めた 息をしていた
空の上から たくさんの雨の玉が
ごろんごろんと音を立てて
落ちてくる
人間を見ることさえ珍しい
山の奥で生まれ
東京という怪物に飲み込まれ
六十歳

あの山奥の学び舎も
おんぼろボンネットバスも
学校帰りに くじを引いた駄菓子屋も
心の中の映写機でのぞいてみる

家内のいれたコーヒー
ふわふわとたわむれる湯気
ちょっと ほろにがい
雨の玉はまだ
ごろんごろんと音を立てて
落ちている


私の生まれた村にある山
浄心山
浄心山 posted by (C)黒鯛ちゃん





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最終更新日  2016年09月22日 15時26分45秒
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