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全国の子沢山(特に男子っ!)のお母さま、いつもお疲れ様です
毎日忙しいですよね。 育児に追われて 顔洗うヒマもゴハン食べるヒマも歯をみがくヒマもロクにないですよね 汗水たらして世話しても子供は思った方向に進んでくれないし誰にも感謝されないし 1円ももらえないし世間からの評価も低い。 こんなはずじゃなかった。 若い頃はあんなにバリバリ仕事してたのに今の生活。 自分の人生って一体何なんだろう・・・。 そんなふうに考えてしまう私をいつも元気にさせてくれる近所のおばちゃんがいる。 人んちの敷地にまで小菊を植えまくっているので 私は心の中で密かに「菊おばちゃん」と呼んでいる。 菊おばちゃんはアラセブン(って言うの?もうすぐ70代)。 集合住宅の清掃をしているただのおばちゃんに見えるけど実はすごい。 8人の子供を生んで育てた日本の母で お孫さんはうちのチャラオと同じ年齢。 8人の子供を育てた、お掃除をしている、と聞くと 雑多なイメージを持ってしまうけど これもまた違う。 誰も見ていないどころか気づきもしない電気メーターのフタの中まで開けて掃除したり鉄格子の隙間を指に布を巻きつけてひとつひとつ拭いている。 「そんなとこまでやらなくてもー!」と声をかけたら 「いいのよ~。このマンションが出来た時からずっとこうやって来たんだから」 もう1人の男性管理人がよく居眠りしてサボってるので 働き者の菊おばちゃんが2倍目立つ。 元は企業でバリバリ働く公認会計士だったと聞いて ああやっぱりな、と思った。 仕事が出来る人は違う。 菊おばちゃんはPTAの会長や近所の役員など ありとあらゆる面倒くさい仕事を ずっとやり続けて来たそうだ。 あまりにも人望がありすぎて ご主人がかすんでしまいイジけてたそう(笑) そのお陰なのか 8人のお子さん達は全員 推薦で進学をキメている優秀さ。 そして子供が巣立った今は 卓球のサークルの会長もやりながら 清掃の仕事や着物の着付けを教えたり ボランティアで近所の老人のお世話をやっている。 ・・・老人のボランティアって・・・ 菊おばちゃん! あなただってもうお世話されるトシなのに人のお世話をするなんて! と言ったらおばちゃんは「そうなのよねえ~」と笑っていた。 次男がまだ小さかった頃 私が外で真っ黒になってバトミントンやテニスやボール投げをしてやってるのを見て菊おばちゃんはよく「あなた、ここら辺では一番子供と外で遊んであげてるわよ、エライわねえ」と励ましてくれた。 家人からは一度も言われた事のないそんな言葉に励まされて頑張れた。 「私もね、8人育ててた時はあれもしたいコレも欲しい、あちこち行きたい。 どうして自分だけこんなに我慢しなくちゃならないの? なのに私の人生って何なの?!って思ってた。 ところがね、子供を育てあげたらそういう欲がぜーんぶなくなっちゃったの。 子供達も「お母さんずっと働いて来たんだからそんなお掃除なんかしなくても」 って言うんだけど、こうやっているから、ホラあなた達みたいな年代の人とも 色んな話できるしね。 そして今は自分が社会のために何が出来るのか、恩返ししたいって思うのよ。」 ・・・菊おばちゃん、人間ができすぎてます。 おばちゃんはもうすぐ仏様になるのか?!(ウソ) 「男の子って大変よね。うちも8人の子供のうち、6人は男だったけど ほんと大変だったわー。 でもねもう少しすると子供達の間に小さな社会が出来て来て お母さんは口出さなくていいから、って自分達で考えられるように なるから。もう少しよ。 でもね、ダンナの葬式の時にね、子供達が棺運び出すの見て ああ私はこの日のために頑張って育てて来られたんだわって思ったの。」 棺を担ぐ=夫を亡くした時に子供が支えてくれる。 そうなのかもしれない。 菊おばちゃんの話っていいわ~。 おばちゃんの人生を本にして色んな人に伝えたいなあって言ったら 「実は出版社に勤めてるうちの息子からね、お母さん書かなくていいよ。 ライターに書かせるから話して、それ本にするから、 ってずっと言われてるのよ。 アタシの話なんか本にするようなもんじゃないわよ、って 断ったんだけどね。」 菊おばちゃんの息子さん、さては母で一儲けをたくらんどるな?(笑) 私は尊敬する菊おばちゃんの志を尊重したいので 儲けなしで勝手にここに書いちゃいましたー(笑) 子育てでがんじがらめになり辛くなった時には 菊おばちゃんのように 8人の子供を育ててPTA会長をやっている自分を想像してみる。 すると「それに比べたら自分はまだラクだわ!」と思えて来るから不思議です。 菊おばちゃん素晴らしい人なんだけど・・・小菊はいりましえんn お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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