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カテゴリ:書籍
早めにリクエストしてたので意外に早く回って来ました。いや~これ売れるだけあるね。
面白くて一気に読んでしまいました。 そして 子供達もせっせと読みふけっていました
地方国立大学を出た由美子は48才の母。 バブル世代特有の上昇志向で生きて来た。 唯一の自慢は 実家が医者であることと夫が早稲田の理工卒だということ。 子供たちには光の中を生きて欲しい、下流ではなく上流な生き方をして欲しいと 思っていたのに 娘は見栄っ張り。 そしてなんと息子の翔は自分が最も軽蔑する世界へ落ちてしまった。 付き合っている彼女・玉緒は 島育ちの 下品で見てくれ悪いの高卒。 由美子に見下された玉緒は 彼女を見返すために医大へ進学すると宣言する。 いや~このストーリーは・・・ 格差社会への痛快な皮肉があっぱれ!ですね。 個性的なキャラがすごく生き生きとリアルに描かれていて ハヤシさん上手いなあ! 子供の中学受験・高校受験を終え 友人の大学受験やシュウカツの話をいっぱい聞いているだけに なんだか身につまされるというかすごく身近に感じてしまいました。 NHKでドラマ化もされているので 子供たちと一緒に原作を読んだ後でやっとこさ見ました。 来週が最終回だった 由美子役の黒木瞳が最高です。 やたら「パパは早稲田の理工なんだから」を連発するところに笑!!いるいる! うちはどっちでもないのでつい人間ウォッチングしてしまうんですが いやほんと、失礼ながらWの方ってこういう方多いかも。 慶應の方は軽々しく自分の大学名を口にせず 密かに「Wなんて・・・ウチは受けないわ」っておっしゃる。 そして東大の方はだいたい遠慮して出身大学を言わない。自慢になっちゃうから(笑) 息子役がまた上手い。 死んだ魚のような目をした今どきの若者ですね。 物欲も出世欲も何もない。 うちの長男チャラオもそうですが あまり色々な欲がなく物やお金で釣れない。 先の事をあまり考えてなくて 周りの人間が苦労します 男受けする女子大を出て名前だけ一流企業、だけどハケンという道を選び 将来性のある男を捜すのが娘の可奈。 母も娘も、自分の中身に自信がないからこそ 伴侶にブランドや安定感を求めるのでしょうね。 自分に自信があれば 配偶者に多くを求めないだろうから。 玉緒のように。 原作では随分ブサイクに書かれていたけど ドラマでは美波。 美人すぎるよ! 子供たちはこの本とドラマを見て 「うわあ嫌なお母さんだね!ママはこんなふうにならないでね!」 と言ってたけど。 この見栄っ張りでプライドが高く 一見ウザイ母の由美子は なんだかんだ言っても 子供を軌道修正させようと必死。 子供を心の底から愛してやまないお母さんです。 本当は 私のような親の方がコワイんだぞ 教育費もスポーツ費も芸術費もレク費遊びその他与えられるものは全部与えました。 「何もしてくれなかった」って言われたくないもんね。 一流大に進学してくれなんて言わないよ。 今の時代 それだけじゃ全然安心できないんだからね。 自分でやりたい事捜して自分で生きていきなさい。 その代わり、自分で選んで決めた事に失敗しても親には頼らないでね。 何かよからぬことをして セメントに浸けられて東京湾に沈められるような事になっても絶~っ対に助けないからね~ チャラオ「こわっ」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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