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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:ホラー映画、好きです。
久しぶりの更新。時間がね。
さらに、ネットで買い物したものなんかが届いていて、暫くは引き続き和製ホラーです。 何と言っても、トータルの時間が短いのと、短編での構成が多く、短い時間でやりくりして観ることができるのですよ。 食後に一本、風呂上りに一本ってなカンジです。 書籍やマンガがそれぐらいのペースで読めればいいのですが・・・。 さて、本題。 「本当にあった」という枕が使われたのは、知りうる限りでは、OVA『ほんとにあった怖い話』だ。鶴田法男と小中千昭のコンビによる全3話のオムニバスホラー。制作は91年。 鶴田法男の監督デビュー作でもある。 日本の現在のホラー(所謂、Jホラー)の源流の1つということからか、幸い、続編の『第二話』『幽幻界』も収録された『完全版』がDVD化されている。 名作『霊のうごめく家』だけでも観る価値があるだろう。 続いて、後に『呪死霊』としてビデオ化されることになるTVシリーズ『本当にあった怖い話』。 ストーリーテラーがキンキン。 中田秀夫、高橋洋、塩田明彦という和製ホラーを支える面子もチラホラ。長坂秀佳も脚本を書いていたようです。 以後、『ほんとにあった!呪いのビデオ』を筆頭に枚挙に暇がなく、怪奇に限らず、エロ(不倫)、パチンコ、笑い話などなど、小ネタは進むよ、どこまでも。 もちろん、「本当にあった」という枕の効果は、都市伝説の常套句「友達の友達」と同じく、恐らく存在するだろう人物の体験(「誰も体験していない体験」)として語ることで、シュチュエーションやプロットに具体性を持たせ、「ありそうな話」に信憑性を与える。 投稿された実話を心霊体験の再現としてドラマ化する方法は、『悪魔の棲む家』(都市伝説では『血に飢えた断髪魔』なんか)などホラー映画の常套とも思えるが、日本のこの手の作品の場合、心霊写真ブームの延長線上に位置するように思う。 演出、投稿などにその影響を感じるが、長くなりそうなので、今日のところは、詳論は省く。 心霊体験再現ドラマとして忘れてならないのが、『午後は○○おもいッきりテレビ』内の企画「あなたの知らない世界」。 夏場のクソ暑い時期に、冷や汗だかなんだか分からない汗をかきながら観たものだが、この中に重要なエピソードがあった。 もはや詳細は忘れたが、おかっぱの赤いスカートの女の子(要するに、花子さん風)の霊が、付きまとうという話。 昼間だろうが、オフィス街だろうが、お構いなく、花子さん風の女の子は至る所に登場する。 その演出方法として、開ける前のドアの後には誰もいなかったのに、閉めるときには女の子がいたりするのだが、ここでカメラは移動しない。登場人物も気付かない。そのまま話は続いていくのだ。 当時はもう恐怖のどん底だった。 これがいつのことだったかも定かでない。 この企画は88年から始まっているので、この話がいつのことだったかは、和製ホラーとしては重要だと思うのだが、如何せん、全く思い出せない。 知っている方がいたら情報下さい。 それにしても、いい演出だった。 以前観た『呪霊』は、幽霊を探すことで作品を成立させていたが、「偶然に映ってしまった」という触れ込みの作品は、過去に幾度も心霊写真の延長線のネタとして語られてきた。 代表的なのは、ダリオ・アルジェントの『フェノミナ』だろう。 これは後に、スタッフを映したもので、演出の一環だったと「ネタばらし」している。 他にも、いくつもあるのだが、つまりは、「自然」に映っていることが重要なのである。 小池壮彦も『ほんとにあった怖い話』の中に、いくつかの霊の映り込みを指摘している。 さて、実はここまでが前置き。 今回の作品は、『ほんとうにあった怖い話 怨霊』。 「深夜の警備員」「首坂」「葬儀屋がみたもの」「鼓膜移植」「エレベーターの少女」のオムニバス・ホラー。 お笑い芸人のインパルスも出演しとりますな。 畳み掛けるようなビックリ箱的演出満載の「深夜の警備員」では、霊の映り込みを意識した演出、監視カメラを含めたカメラワーク、お笑い要素もあり、なかなかデキがいい。 視界の端を見切れる幽霊の登場する「首坂」。お約束の後日談を語る場面の映像もいいですね。 「鼓膜移植」。恐怖系の都市伝説か。ここでも映り込んでます。 全体的にデキはいい方。 最大の問題は、主題歌だろう。なんだコレ。 「予想外ショッキン 勘違い段違い~♪」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年08月02日 01時41分48秒
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