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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:ホラー映画、好きです。
以前観た『呪霊』は、2度使えない、ありそうでなかった変則球だったので、この『心霊ミステリーファイル 呪霊2 殺人現場の呪い』はどうするのか、興味深々で観賞。
そうくるか。 本作、前作の秋山豊から監督が変わって、村上賢司。 『怪奇大家族』や『悪魔の刑事まつり』(観たいなぁ)に参加していると思いきや、ドキュメンタリー『川口で生きろよ!』や『森達也の「ドキュメンタリーは嘘をつく」』を監督している。 変な経歴だ。 さて、内容。 オープニングで、「投稿された霊現象を忠実に映像化されたものである」とお決まりの後、タイトルに女の人の悲鳴が重なる。 街の風景をバックに殺人事件が字幕で綴られ、その合間に最後に紹介された事件に関する怪談じみた映像が流れるという構成。 紹介される殺人事件も、奇妙なもの、どこかで聴いたことがあるもの(都市伝説的)、実際にあった事件に類似したもので、これから流れる映像を盛り上げるのに一役買っている。 1話目。 青い、本当に青い顔をした幽霊がテクテクと歩いてきたり、『ファントマ 危機脱出』のパッケージのファントマみたいな目がギラギラした幽霊が登場する辺りまでは、まぁ、盛り上がる。 その後、「言いたいことがあったらいいなさいよ」に反応したのか、ファンキーな映像と供に、幽霊の心情吐露、教訓が述べられるあたりで、「ん!?」となる。 2話目。 カーSEX中の男女を襲う、金色の顔をした浮浪者のような焼死体の幽霊の登場、男女と一緒に出歯亀にも訪れる最後を観て確信。 こりゃ、ギャグだわ。 3話目に至っては、ヤリたくない妊娠中の奥さんと何が何でもヤリたい夫とのSEX問答、近所のオバチャンたちのスポーツ選手は強いとかいうドーでもいい話なんかが延々と続く。 箪笥を開くと、子宮を模したと思しき空間での、幽霊との語らいでの赤ちゃんへの忌諱の共感、それを覗いて興奮する夫。 シュール過ぎるが、見直すと、ちょっと怖いかも。 4話目は、「ソフト麺」にひたすらこだわる、タランティーノあたりを狙った演出で、ちょっと辟易するが、小学生の時に死んだはずの同級生に出会うというネタ自体は、興味深い。 5話目も、ビデオの接続の話から始まり、最後のオチがやりたかっただけの作品。 恐怖を求めて観た人はズッコケそうな内容だが、映像的にそういうのもありかと見るべきところもある。 ホラーコメディとしてみればなんてことはない。 一応、順を追ってコメディ色を強くしているし、紹介される殺人事件も段々と都市伝説の色を強くしてく、親切設定。 パッケージのアオリなどで、騙されたと感じる人もいるだろうが、コメディと謳わないコメディ、ホラーを装ったコメディは、これまた、ありそうでなかった変化球。 まぁ、実際、そうくるかと思った後は、ガックリきましたけどね。 さて、次はどうくるのか。楽しみだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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