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車筆太

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2006年09月04日
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テーマ:ニュース(100236)
カテゴリ:ニュースも時々
 今日は早く帰宅したので、2つほど。
 まずは、ニュースから。
 
 北京原人はパンダ食べてた?

 狩猟説補強の化石を発見。
 去年も、4千年前の古墳からパンダの骨が発見されたニュースが朝日新聞にて報じられており、シナでは約8千年前の新石器時代の墓に豚や犬が共に埋葬されているのはわかっているが、パンダは初めてということだった。
 つまり、古くからパンダが身近な存在だったということだ。
 今回の発見で狩猟説が補強されれば、「身近な存在」とは、狩猟を含めた(宗教的な意味などもあるのか?)存在ということになる。
 この記事の当該箇所をやはり変える必要はないかなと思った次第。
 
 これに拘泥するのは、ひとつは、「カワイイ」が概念であり、それがかなり「怪しい」こと。
 捕鯨問題のところで書いたように、抗いづらい観念は容易に思考停止を生む。今回の集団ヒステリー的な現象は、想像以上の浸透度ではあったが、まさにそれだったように思う。
 この話題で動物に関する多岐にわたる法律の存在を知り、尚、年間40万匹もの遺棄される動物たちがいることに衝撃を受けた。
 それらの問題にまで思いが至ればいいが、恐らく思考停止の先の一時的な感情の盛り上がりで終焉するだろう。猫の避妊どころか、人間が避妊すらできていないのだから、当然だ。
 
 また、科学性を装って糊塗されるのは何なのか。 
 「カワイイ」は社会的関係性における免罪符の役割を果たしている。
 「カワイイ」により生じる倫理感は、実は外に向かうのでなく内に向かって「飼う」という不自然を肯定する。
 今回の件で、「カワイソウ」なイルカを解放しろという貧弱な理論に従って、猫を「飼う」のをヤメろと言った人はいなかった(多分)。坂東に飼うなといった人はいたけれど。
 この差は現実味、近親感の差に過ぎない。
 現実を鑑みて、「飼う」についてアレコレと思慮してみればいい。
 何度も言うが倫理は自らの内で、粘り強く反省することで育ってくるものなのだから。





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最終更新日  2006年09月04日 23時01分19秒
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