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テーマ:今日のニュース(1448)
カテゴリ:ニュースも時々
先頃、ナガスクジラ解禁のニュースを書いたのだが、以前から捕鯨問題について触れてきたところで危惧していたように、国内のクジラの状況はさほど良くないようだ。
余るクジラ肉、水産庁が売り込み必死 でも価格は高く IWC会議の弊害はやはり大きいと言わざるを得ない。 ただ、過渡期の現象であって、商業捕鯨の再開、供給と需要が安定すれば、かつてのような販路が拓けるだろうという楽観はある。 しかし、近年は給食の定番である牛乳を忌諱する傾向もあり、もう一度定番を作ろうとするのはさらに一筋縄ではいかないだろう。 実のところ、牛乳の消費低迷は社会的な傾向で、雪印の一件以降、消費に翳りがみえてきたのではないかと思う。 消費の冷え込みに対して、イメージ戦略をもって対抗しようとする動きは全国で見られ、その意味では、「牛乳に相談だ」のCM(CMも観れる素敵なサイト)は一役買っているだろう。 一度崩れたブランドイメージを再建し、一新させるのは、なかなか難しく、地味な作業である。 ところで、記事の最下部にマグロに触れた箇所がある。 クジラの次はマグロだと息巻いたバカな環境保護団体(注1)が、「可愛くないから、ねぇ」と吐かす大衆を巧くコントロールできず、さほど運動が盛り上がっていないのとは全く別に、マグロについても考えるべきところが山ほどある。 世界自然保護基金(WWF)がEUに地中海クロマグロの禁漁期間を設けるように要請している。これが日本に大いに関係あることは、クロマグロに触れたWWFのサイトを見ても分かる。 因みに、このサイトでは、報告書の全文を英文で、概要を和訳で読むことができる。 似たような状況に割り箸がある。 かつての「割り箸論争」では、私は「割り箸は低利用材や間伐材を利用していて問題ない」という立場だった。 しかし、これは誤りで、日本の輸入先の90%を占めるシナでは、そんなことはお構いなしに、効率重視で皆伐方式を採っている(注2)。 これらの解決に、90年代には持ち箸運動や飲食店の洗い箸などの対策が採られたのだが、韓国では現在この方法が採られているらしく、それと供に、つまようじをデンプンで作ったりしている。 爪楊枝は元々、歯垢や食べカスを除去し、清潔に保つために作られ、歯木(しぼく)と呼ばれていて、先を叩いて潰してフサのようにして用いたもので、おシャカ様もオススメの一品。 インドではニームが用いられていたのだけれど、シナにはニームがなかったため楊柳(ヨウリュウ)が代用され、それが日本に伝わって「楊枝」となった。爪楊枝の「爪」は爪先、動詞のつまむと同じく物の先端が原義である。 因みに、当時の楊枝は一方がフサ状で、一方が鋭い先端を持つ構造になっていた(つまり、ハブラシ+爪楊枝)。 ニームなどにはアザジラクチンなどのアスピリンが含まれていて、噛むことで歯痛や虫歯除けになるとされているが、現在、日本で使われるのは軟らかい白樺なので、噛んでいても何の効果もない。 その意味では、形骸化した爪楊枝をデンプンに変えるのは、さほど問題がないように思える。 とまれ、地球温暖化防止京都会議で華々しく主導をとった日本(産業における環境対策に関しては有数の対策をなしてきた)が削減量の目標に届かない可能性がでてきたり、京都議定書の内容、そもそもの「地球温暖化」「環境問題」のお題目自体への疑義が提出されたりと、内実はかなりの問題を含んでいる。 経済、政治をも含まざるを得ないこの問題、簡単には解決しないであろう。少しでも、考えて自分の問題として咀嚼できればいいのだが、これさえもなかなか難しいのが現実だ。 注:1 環境保護団体すべてがバカなのではない。呉智英が『マンガ狂につける薬』の冒頭で「バカになる奴はどう転んでもバカになる、バカにならない奴はどっちみちバカにならない」と掲げた意味でバカなのである。 注:2 詳細は非常に良くまとまった記事「割り箸から見た環境問題」があるのでそちらを参照。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年09月15日 01時24分16秒
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