＜以下にはエロネタが若干含まれます。お子様、下ネタに嫌悪感がある方は、ゴメンナサイ。＞
　
　『Marvel Zombies』（『キャプテンスーパーマーケット』とのクロスオーバーコミックが出るとか。ホラーファン涎垂。しかし、アッシュ大活躍ですな。）とか『DARKMAN VS. THE ARMY OF DARKNESS』とか『ESCAPE OF THE LIVING DEAD』なんかで、アメコミをちょこちょこ読むようになった。
　ところで、唐沢俊一の同人誌『恐怖の巨顔女』を読んでいて、ふと思ったことがある。これ「アメリカンバカコミック」と冠されているだけあって、どれもサブカル色漂うソリッドなバカなんですけど、この中の『RED GUARD ROMANCE』『THE ORIGIN OF ULTIMA』『no-no UFO in MALE DOMAIN EARTH』を読んで、アメコミのエロ漫画ってどうなってるのかなと素朴な疑問を持つ。
　そこで、１０冊ほど買ってみる。
　といっても、半分はオタクアミーゴスなんかで紹介されて、一部では有名な『KARATE GIRL』（１～３までと「TENGU WARS」シリーズ二冊）ですから、実際は半分だけなんですけどね。
　
　筋肉ムキムキのカラテガールが死闘を繰り広げる異国情緒溢れる『KARATE GIRL』はとりあえずおいといて、他のを読んでみます。
　アメリカだけあってオール無修正なんで、中身は御法度。
　表紙ぐらいは大丈夫だろうから、いつも楽天アフィリの画像をテキトーにもってきてヨシとしてる姿勢で、雰囲気が伝わればいいなと。
　
　まずは、『EROTIC Fables&Faerie Tales』。
　短編二編とイラスト。タイトルどおり、ファンタジー風で、神話調のストーリーになっています。
　特に、後半の『THE HUNTER AND THE CAT PRINCESS』の後編は、エジプトを舞台とした獣人の恋愛物語。
　最愛の人にヒョウと化して襲いかかってしまい、失意のうちに彷徨う内に、王様に寵愛され、手篭めにされると。
　カゴの鳥状態のある日、狩りに連れられていくと、カバを嘗めていた王様が（本来、腹が減ると人を喰うくらいに凶暴）逆に襲われんですけど、間一髪一匹のライオンに助けられて九死に一生を得る。
　このライオンが件の最愛の人なんですな。
　ところが、王様はライオンだーってんで、弓矢で射ったもんだから、これに怒った女性もヒョウになって王様を食い殺して、ヒョウとライオンが結ばれて、メデタシメデタシと相成るわけです。
　なんとなく、エジプトに実際に伝わるお話を基に脚色したようで、なかなかまとまってます。

　ハイ、次。
　『HORNY BIKER SLUT COMICS』。
　１と３があるんですけど、これはもう、ストーリー云々はどうでもよくて、この絵柄ですよ。
　
　　　

　メインはこの絵のJOHN HOWARDで、内容はひたすらエロ、グロ、バイオレンス。どのページもモロなんで、表紙以外はとても載せられません。頭は飛ぶわ、臓物は飛び出すわ、ＸＸにＯＯを突っ込まれるわ、△△を□□されるわ、かなりハードコアですな。
　他に短編がいくつか入ってるんですけど、典型的なアメコミ絵っぽくても内容はハード。プッシーキャットを地でいったりもします。
　内容的に、紹介できそうなのを一本。
　
　『SHMOES STIFF』。
　見開きから、ガキがソファーの上でオナニーしているのを注意される所から始まって、内容もそれに続くようにユルイです。
　このガキが、ボンクラバイカーの親玉ヴィックとつるんでいることに、イグナシアスは日頃から不満があって、小言を言ったりしてるわけです。
　そんな意向に賛同するのが、ＳＥＸがイカスなんてクダラナイし、不潔だと思っているオッサン猫ボイド。

　
　

　このボイド、ヴィックに猫の体とツギハギされたんで、半分本気でオナニー野郎とその他一同をおちょくるために、「私の頭をヴィックと取っ替えて、バイカー組織をスタートレック同好会にしてやるよ」と言ってはみたものの、口汚く罵るのはお手のものな上に、多勢に無勢が災いして、哀れイグナシアスはボンクラ集団のリンチに遭う羽目に。
　
　こうなっては後に引けるわけもなく、銃を持ってヴィックの家に押しかけて有言実行で復讐を果たすことに。
　ところが、たまたまいたペニパンを着けた女に化け物扱いされて、リボルバーの乱射で追い返される始末。
　これに苛立ったボイドがイグナシアスのシャツにヒステリックに爪を立てると、破れ目から「FUCK MASTER」の刺青が胸に刻まれているのが見えて、ボイドは心臓発作を引き起こして瀕死。
　仕方がないんで、身体を変えなけりゃということで・・・
　
　

　「DIG BOYD」
　というわけで、アメリカンジョークなんですな。
　

　後、もう一冊あるんですけど、長くなったんで、つづく・・・。