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車筆太

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2007年02月05日
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カテゴリ:ニュースも時々
 とりあえず、ニュースから。
 
 カエルの“殺し屋”「ツボカビ」上陸 関東で感染確認
 ツボカビ感染カエルは20匹超す 9匹が発症

 人間界にも影響するSARSだとか、鳥インフルエンザとかとは違い、あまり注目されることのないニュースですが、致死率の高さから分かるように、カエル界にとってはただならぬ事態。
 ツボカビ症についてはWWFのツボカビ症に関する解説書を。
 他にも調べてみると海外での惨状を知ることができます。環境破壊などにより元々減少傾向にあったカエルが場所によっては壊滅的打撃を受けて、まさに泣き面にハチです。
 環境問題やツボカビの感染原因などについては、生態学的な問題も含むので煩瑣な上に不確定な部分もあるし、記事の本筋からは外れるので、そちらの方向はパス。

 記事にもあるとおり、感染が確認されたのは、国内繁殖とみられる南米原産のカエル複数種。要するに、愛玩用のカエル。感染してもカエルを飼育し続けることは可能ということで、野外での生息が困難なようです。
 さらに、麻布大(神奈川県)の宇根有美・助教授(獣医学)曰く「元気がない、皮膚に赤い斑点がある、体表の粘液がおかしい、などの点に注意してほしい」とか、記事中に「感染したカエルの死体を野外に捨ててはならない。飼育していた水からも感染するので、ペットとして飼育している人は、水の処理にも十分な注意が必要」とあるように、今のところはカエルブリーダーやカエルキーパーのお話。
 
 ですが、捨てワニ、捨てヘビなどがあるように、捨てガエルとなれば、捨て猫・捨て犬同様の問題に加えて、生態系に与える影響も看過できなくなります。
 その意味では「飼う」ということについて、また、死骸を捨てることもならないのでその意味でも、今一度立ち返って考えてみる必要があるということでしょう。
 さらに、愛玩用カエルなんかには検疫もなかったはずですし、ワシントン条約の対象種以外の輸入時のチェックもなかったはず。ここでも「管理」の体制が問われているといえるでしょう。

 カエルつながりでもう一つ。
 
 ヤマカガシの毒液は借り物 ヒキガエル食べ、ため込む

 通称アズキヘビと言えば、マムシについで子供の頃は要注意ヘビの一つだったわけですが、比較的温厚な気性もあってシマヘビ同様の扱いをしていましたね。そんなに毒性が強くないけれどとも、まことしやかに囁かれていましたっけ。
 奥牙の根元に毒腺があるので深く咬まれなければ意外と大丈夫。シマヘビ共々たっぷり詰め込んだ海苔のビンを落として割った友人はヘビを浴びて咬まれていましたが、幸い浅かったようで何とか生きとります。とはいえ、出血性の毒で死亡例もあるので要注意。
 因みに、マムシと言えばマムシ酒、なわけですが。祖父曰く薬になるということで皮を剥いで丸焼きにしておりまして、これが丸焦げになっているから子供には苦い苦い。仕方がないんで、ナマで喰ったらどうだと思って食べてみました。身は歯応えがあって噛み切れず、小骨もあってとても食べられたものではない。今ならあの苦さも酒の肴になるかな。
 
 さて、今回は頚部の毒の話。
 前溝型のコブラが毒を吐くは知っていましたが、ヤマカガシも噴射するんですね、初めて知りましたよ。喰らわなくてよかった。
 
 記事中にアサギマダラが例として引かれちゃってるんで、ここもカエル尽くしで、ヤドクガエルを。この毒素も小昆虫類、アリ、ダニなどを捕食することで蓄積されます。因みに、フグも同様に海洋細菌を食べた巻貝を捕食して肝臓などに蓄えてフグ毒になると。
 ところで、ヒキガエルの毒は自家製なのでしょうか?アマガエルの粘膜にも毒性があったはずですけど、毒素が違うからあれでは生成は不可能なのかな?色々と興味は尽きません。

 





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最終更新日  2007年02月06日 00時07分19秒
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