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車筆太

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2007年05月30日
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テーマ:ニュース(100231)
カテゴリ:ニュースも時々
 今現在、米国アラスカ州アンカレッジにて、国際捕鯨委員会(IWC)年次会議が開かれている。その模様は、鯨ポータルサイトにて。
 
 本ブログも2年近くやっているので、この話題も数回を数える。
 くどくなるし、繰り返しになるが、今回も言うことは同じである。
 TVでは緑豆が「クジラは食べていい」けれども、「“科学的根拠のない”調査名目の捕鯨はやめてくれ」と、各方面からの砲撃によりイマイチ劣勢の相対的文化論(とはいえ、やはり重要な概念だとは思う)に今更依拠しながら、「科学的データ」はないけれど、「科学的」だとは言えるその傲慢さを曝け出す始末。
 
 緑豆は変わったかの印象を受けるけれども、「調査名目の捕鯨」というのには、それなりの歴史があって、クジラの個体に損傷を与えないような調査方法があるのではないかというのは以前から言われていて、その方法論で必要な調査の情報を得られるのかという問いに対しては、「可能性」という曖昧かつ年次会議という場においては有用な答えを周到に用意しているに過ぎない。
 発信機をつけたところで、クジラの年間の捕食量は分からない。
 
 
 日本のザトウクジラ増殖論に反論続出…IWC総会初日
 
 これをみると分かるけれども、「科学的根拠」なるものは日本が提出するべきもののようだし(調査捕鯨に依らない科学的根拠って何?)、繰り返しになるけれども、IWCの本義を逸脱した「可能性」による捕鯨禁止を謳ったりする。
 あくまで、調査の上での資源量の増減をみるべきで、「科学的根拠」を抜きにして、憶測、可能性で断罪していく方法論は相変わらずだなと。
 
 本会議では、日本側は多数決に依らない強調的な対話を軸においたようで、予てからの方向性、過去の辛酸(今回の加盟国が反対派にまわっているのも何とも)を念頭に置いた明確な対処といえる。
 「先住民が生存のために行うとされる捕鯨について容認」の延長線上で、日本国内での限定的流通を前提にした文化的捕鯨の容認を狙ったようで、先ず間違いなく潰されるだろうけれども、新しい提案ではある。





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最終更新日  2007年05月31日 01時44分13秒
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