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車筆太

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2007年08月08日
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 ここ最近、心霊特番も少なくなったなぁとの感慨が聞かれることもチラホラ。「やらせ」が問題になったりで、お蔵入りしてたんだろうけれど、「やらせ」について書き始めると長くなるんで、以下略・・・。
 それでも、夏となれば定番であることには変わらないわけで、毎朝、TV欄をチェックしていると、それなりの収穫はある。
 ということで、心霊特番を二本ほど。

 まずは、先週八月二日の『ジャイケルマクソン』の心霊企画「ジャイケルサマーホラーアワー」。関西では七月二十五日に放送。
 ゲストは桜金造。
 稲川淳二、つまみ枝豆etcと同じく、怪談定番語り部の一人。
 ということで、「本当にあった怖~い話」から入って、おさえるべきところをおさえた後、バラエティらしい企画「ホラー映画アテレコ対決」へ。普通に笑えた。
 最後は、「心霊スポットリポート対決」として、ドッキリ企画。
 バラエティ番組の心霊特集としては、悪くない構成なんじゃないでしょうか。ビビらせておいても、笑って落とすと。
 
 ハイ、二本目。
 『魔界潜入!!怪奇心霊[秘]ファイル』の前編。
 二週に分けている構成は珍しい気がする。
 
 内容的には、霊能力者が現場で、鑑定→除霊というオーソドックスなもの。定番なだけに見せ方が問われる。
 うーん。雑。
 構成、演出がとてつもなくヘタ。
 
 冒頭から繰り返し使われる廃病院に潜む少女の霊。
 動画がyou tubeにアップされているので、先ずはどうぞ。
 不覚にも元ネタが分からないですが、動画の長さからして、こちらがオリジナルと思われる。
 分かる人には分かる、字幕や動画の見せ方も悪くない。
 引用先としてちらりと映る『不思議ナックルズ』で貞子云々の記述があるけれど、それを言うならトシオ君でしょとは思うものの、インパクトも強く、ドキリとさせられる。
 この映像そのものは興味深い。
 ただ、その使い方は酷い。
 「ついに幽霊の映像を入手」という煽りに反して、番組中盤で再び投げっ放しで使われる。これではほとんど『吸盤男オクトマン』と遜色ない。少なくとも、ネタ元くらいははっきりさせろよ。
 番組の終りでも使っているところをみるとこれがメインだったの?
 
 さらに、「魔界都市・東京」として有名どころの心霊スポットなんかを紹介して、そこから今回の心霊スポットにいたる展開は、飛躍しすぎてて何がなんだか。 
 ここで心霊スポットリポートをやらないのも、ゴールデン枠にしては物足りないですね。北野誠は悪くないですけど。
 
 最近は再び都市伝説がブームだという。
 この機会に、ブルンヴァンの五部作(『消えるヒッチハイカー』『チョーキング・ドーベルマン』『赤ちゃん列車が行く』『くそっ!なんてこった』『メキシコから来たペット』)が読まれるのは良いことだと思う。
 さて、今回は「安すぎる中古車」として有名な都市伝説の類話で、これはこれとして幽霊(老婆や女性が多い)、お札、鏡などのキーアイテムを変えながら存在する「いわくつき物件」が、実は「本当にあった」とする実話系都市伝説という論理矛盾な話。
 
 流行りものにのってみました感たっぷりですな。
 都市伝説自体が説話である以上流動的なのは確かだし、ブルンヴァンの定義も古くなって再定義の必要はあると思います。それでも、今回のは都市伝説よりは怪談といっていいでしょう。
 体験者が直接出てきているんですから。
 怪談と都市伝説は隣接する分野のように扱われますが、やはり決定的に違うといってよい。この辺、書き出すときりがないので、とりあえずは感覚的な違和感の表明だけにとどめておきます。

 老婆の幽霊の似顔絵へのカウントダウン、似顔絵登場からのナレーションのテンションの昂揚は、心霊モノとしては珍しいですね。
 盛り上げ方としては、下記のとおり引きますけど。
 それと、似顔絵を元に、3D老婆にするのに何の意味があるのかちょっと分からないですね。他のところに制作費かけて欲しいよな。
 後は、ちょくちょく差し込まれる再現映像がものすごく気になる。
 何故、老婆役が若いんだろう。

 廃病院に潜む少女の霊の動画もそうですけど、これに関係して、製作側の意図が完全に空回りしているのが、煽り方。
 効果音、ナレーション、映像とどれもが過剰で、心霊番組としてのあるべき雰囲気が全く出ていない。
 反面教師として和み系心霊フェイクドキュメンタリー『幽霊インタビュー』を観ると分かるように、効果音やBGMがホラー映画を盛り上げるのは確か。良質なホラー映画は音楽も良い。
 同じことは心霊特番にも言えるのだけれど、間のない、過剰さだけが際立った演出では、怖さや雰囲気は出ない。今回の特番がどことなくスカスカで、全体的に嘘っぽく思えた一因がここにもある。
 もちろん、過剰さがいい意味でB級に転じることは多々あるし、過剰さが怖さや雰囲気作りに貢献することもある。
 ただ、今回は制作側の演出の未熟さ、投げやりな作りが目に、鼻についただけだった。
 一応、今週分も観ますけどね。山下財宝ですから。





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最終更新日  2007年08月09日 00時58分49秒
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