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カテゴリ:本のお話
奥田英朗の「サウスバウンド」の上下巻を一気に読みきってしまった.
イヤ~久しぶりに面白い作品に当たりましたね~ まず設定がむちゃくちゃ!ありえない設定に思わずニヤケてしまいます! これぞ小説の醍醐味!!って感じでしょうか?? 何てったって主人公小学6年生の二郎君のお父さんは元過激派なのだから!(笑) しかもこの元過激派のお父さんは未だに国を信用せず、独自の理想を追い求めるアナーキスト。 このお父さんの言動がいちいちありえないけど面白い!! 子供が恥ずかしがろうが、なにしようが自分が納得いかないことがあれば息子娘が通う小学校に乗り込んでいく. そして実は喫茶店をしているいつも優しいお母さんも昔は活動家・・・ 若かりし頃は津田塾のジャンヌ・ダルクと呼ばれていたんだとか・・・ こんなお父さんとお母さんに育てられる子供達はどんな風に育っていくんだろう? やはり子供は親の背中を見ながら育つものである. そんな環境で育ってきた二郎君はひょんなことから地元の中学生から目を付けられてしまう. 父親は「報復するなら鉄パイプで相手の膝の裏をたたけ!」とか、 「落とし穴は意外に相手に与える精神的ダメージが大きいんだ!」とか吹き込む・・・ そして時を同じくして二郎君は活動家達の内ゲバに巻き込まれてしまう. 二郎君はこの危機をどうやって乗り切るのか? 下巻はその危機を乗り越えた二郎君一家が沖縄の西表島に移住するところから始まる. 西表島でもやはり父の思想は変わらない。 しかも母まで学校は必要ないと言い出す始末. 学校の先生達がお父さんを説得に来ても言いくるめてしまう父. そしてそれを微笑みながらまるでヒーローでも見ているかのようにウットリと見とれている母。 そんな二郎君を含む一家にまたもや災難が降り掛かる. ここで二郎君の父は子供達に自分の生き様を見せることになる. カッコいいぜお父さん!! イヤ~2冊まとめて一気に読み切ってしまいました. しかもこの作品サウスバウンド 今年の10月公開予定で映画化されます. 破天荒な父の役に豊川悦司さん・・・似合いすぎです!!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年09月13日 22時49分21秒
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