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瀬戸内シーカヤック日記

瀬戸内シーカヤック日記

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May 19, 2007
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この土日は下関。 土曜日の早朝、福岡を出航したホクレア号は、関門海峡を抜けて、とうとう瀬戸内海に入る事になった。

***

早朝、ロードスターの屋根を開け、一路、下関に向う。
朝起きた時点で、九州北部の風速をチェックすると、10m近い風が吹いている模様。 この時点では、ホクレアが福岡を出たかどうかは不明である。

途中、ダイドックに電話し、予定通りホクレアが出航した事を確認。

さらに、長府を走っている時、エクストリームNさんから電話。 路肩に車を停める。 エクストリームNさんからの情報では、関門海峡で見送る人は、9時半くらいから待機した方が良いとブログに掲載されているとの事。 『今、長府なら、ちょうど良いですよ!』

10時前、関門海峡を望む公園に到着。 まだ、ホクレアは見えないようだ。 良かった。

***

海辺のスペースに行くと、沖縄でお世話になったNさんと再会。
また、Nさんと共に待たれていた女性の方と話しをすると、なんと、ホクレアに関する福岡のイベントで、エクストリームNさんと知り合いになられた方だった。
ホクレア号をキーワードとしてつながってるメンバーだから、すぐに打ち解ける。 ここでも、ホクレアが結ぶ縁が広がっていく!

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地元の方も、Nさん達から『ハワイからはるばるやって来たフネが、関門海峡を通る』と聞き、『こんな機会は滅多に無い』と、一緒に待つ事に。

***

11時半過ぎ。 ようやく、遠くにホクレアが見えて来た! 向い潮、向かい風の中を、ゆっくり、ゆっくりと近づいて来る。

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関門海峡を越え、ホクレアは瀬戸内海へ!
みんなで手を振り、声を出し、精一杯の気持ちを表す。

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ホクレアが橋を抜けると、それを追うように、私たちは神社の方へ駆け出す。

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途中、ホクレアが、大きな船舶とすれ違う。 いやあ、やっぱりホクレアって小さいなあ。
よくあんな小さいフネで、ハワイから航海して来たものだ。 凄い!

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神社の沖では、陸地に近い所を抜けて行くので、クルー達の姿が見える。 再び手を振り、声を掛け、精一杯の歓迎の意を表す。
次第に遠ざかって行く、ホクレアの一団。 いい光景だ。 やっぱり、ここに来て良かった。

***

関門海峡でホクレアと見送った仲間達と一緒に昼食を摂り、ホクレア停泊地へと向う。
ここには、エルコヨーテさん達も来られていた。 風は強いが、空は晴れてきた。
クルーの方に、ホクレアに上がっても良いよと案内され、見学させていただく。

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何人かのクルーと挨拶を交わし、しばし会話。 フレンドリーなクルーが多く、つたない英語ではあるが、航海の事などを聞かせて頂き、楽しい一時を過ごす。

また夜には、楽しい酒宴と、その後の思いがけないナイノアとの再会もあり、充実した良い週末だった。

***

日曜日、下関から帰る道すがら、なんでこんなにホクレアに惹かれるのかと自問自答してみる。
こういう気持ちは理屈ではないので、正解はないのかもしれないが、自分が感じている事を整理する良い機会になった。

***

ナイノアは、カワノヨシオさんから、とても深く、良い影響を受けたと言う。

自分自身の事を振り返ってみると、まず1992年にカヤックに出会った事でライフスタイルが大きく変わった。 その後も、フェザークラフトを使った尺取り虫方式での瀬戸内横断や、日本海北上編での様々な出会いや経験も、自分の血となり肉となっている。

また、エクストリームNさんから教えてもらった『宮本常一』の著書を通じて、『あるく、みる、きく』を知り、その後のシーカヤックでの旅のスタイルが大きく変わった。

さらに、伊豆のシーカヤックアカデミーで偶然出会ったエルコヨーテさんからのお誘いで、瀬戸内カヤック横断隊に参加させていただくようになり、そこで内田隊長と出会い、厳しい旅を通じて教わった事は、自分のシーカヤックに対する姿勢に根本的な影響を受けたことは、間違いない。

***

そして、2007年の『ホクレア』日本来航。
ハワイから、こんな小さなカヌーで、しかもスターナビゲーションでの4ヶ月を越える航海。
ホクレアが日本に向っていると言う時点で、具体的には何だか分からないのだが、既に自分の心がソワソワと動き始めている事を感じていた。

そして、沖縄での偶然の、だが、そうなるべくしてなったとしか思えない、ホクレア、ホクレア関係者、そしてナイノアトンプソンとの出会い!

もちろん自分はクルーではないため経験したくてもできないが、日本に向う、長く困難な航海の貴重な経験と、それを押してでも日本に向ったその意義。 それを少しでも感じ、知る事で、自分自身を変えていく機会にしたいし、それを家族を始め、少しでも多くの人に伝えて行ければいいなと感じている。

***

カワノヨシオ氏が、ナイノアトンプソンに深い影響を与えたように、私自身もホクレア号から深い影響を受けつつある。

おそらく、生涯で一度のホクレア来航。
沖縄での内田隊長の言葉、『その場に居る事が大事なんだよ』を噛みしめながら、少しでも長くホクレアに触れ、クルーの方々と話し、それを咀嚼して、ホクレア号の意義を、そして日本来航の意義を自分なりに理解したいと思っている。

そしてその後は、自分ができる事、そして果たすべき役割と責任。
ホクレアの意義は、人それぞれ。 自分自身で答えを出すしかないのだろう。





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Last updated  May 20, 2007 08:29:20 PM
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