カテゴリ:日記
今日は、会社の出勤日。 土曜日が出勤日になるのは年に何度かあるのだが、会議もないし、社外からの電話も掛からず、有給休暇を取る人が多くて静かなため仕事がはかどるので、私は可能な限り有給休暇は取らないようにしている。
一日の休みが二日になるよりは、普通の週末に有休を使って3連休にする方が私の好みである。 *** 仕事を終え、家に帰る。 家族4人で食卓を囲み、昨日、皆で回し読みしたスティーブジョブズのスピーチの感想で盛り上がる。 食事もほぼ終わりかけた頃、ちょっとした話の流れから、長男に訊いてみた。 『久し振りに、銭湯に行かないか?』 *** 地元の銭湯。 ここには、長男がまだ幼稚園児だったころから通っているので、もう15年近い付き合いになる。 彼は小さい頃からお風呂や温泉が大好きで、誘えばほとんど毎回、ニコニコと銭湯に付いて来た。 それに対して次男は、あまり温泉やお風呂は好きではなかったが、大好きな兄ちゃんについて、よく一緒に通ったものである。 *** 彼らには、父としてあまり何も教えてあげることはできなかったかもしれないが、一緒に遊んだ想い出はたくさんある。 家族で行ったカヌーでの川下りやキャンプツーリング、そしてシーカヤック。 キャンプ、山菜採り、雪遊び、川遊び。 つらかったこと、楽しかったこと、みんなで笑い転げたこと。 今でもMacBookに移してある多くの写真。 サイクリング、焚き火、遠足。 ドライブ、旅行。 そして、銭湯に通った週末の日々。 *** 『久し振りに、銭湯に行かないか?』 あまり期待せずに訊いてみると、いつもと反応が違う。 さすがに中学生になって以降は、当たり前なのだが『遠慮しとくよ』と、つれない返事が返ってきていたのが、今日はなんとなく行きたそうな様子。 『行ってみるか?』 『うん、たまには広い風呂に入ってみるか』との、うれしい答え。 彼と温泉に行くことはあったが、地元の銭湯に一緒に行くのは何年ぶりだろうか? *** 風呂屋に行く準備をして、家を出る。 私より大きくなった、今年の春で高校を卒業する長男と、夜道を歩きながらの会話。 高校最後となる試験の話。 最近通っている自動車学校の話。 懐かしい銭湯の話などなど。 彼と話していると、二人の息子たちとほぼ毎週末通っていた地元の銭湯での出来事を思い出す。 家から歩いて10分ほどで、銭湯に着く。 地元の銭湯、ちょうど良い距離である。 *** 家とは違って体が伸ばせる大きな浴槽。 肩凝りに効くジェット風呂。 吹き出す汗が気持ち良いスチームサウナ。 熱い風呂が苦手な次男が好んで入っていた、少しぬるめの薬湯。 人が居ないときには、息子たちが泳いでいた、昔は酒造りにも使われていたという井戸水の水風呂。 昔は、彼らが溺れていないか、他のお客さんに迷惑をかけていないか、悪さをしていないか、時々チェックしながら風呂に入っていたが、もう今ではそんな心配は要らない。 基本的にそれぞれが思い思いの風呂に入りながら、時折同じ風呂で遭う息子と短い会話を交わしながら、ゆったりまったりと、1時間半ほどお湯に浸かってのんびりと過ごした。 *** 銭湯から出て訊いてみた。 『銭湯、久し振りだったなあ。 どうだった?』 『うん、好いねえ。 体が軽くなった感じがするよ』 『みんな、一日働いた後でこの銭湯に来て、疲れを癒しているんだよ。 ここのお湯は気持ち好いからなあ』 『うん』 この週末は、出勤日となった土曜日であったが、久し振りに18歳の長男と地元の銭湯に一緒に行くことができ、楽しい一時を過ごすことができた。 満足、満足。 ああ、善い湯だった。 今日、一緒にお風呂屋さんに行ってくれてありがとう。 父は最高にうれしいよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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