瀬戸内シーカヤック日記: 日帰りツーリング to 黒島
今日は、久し振りにシーカヤックでの日帰りツーリング。 目的地は、倉橋島の南側にある黒島付近。金曜日に有休を取っての3連休。 金土は、自転車での岡村島までのアイランドホッピングツーリングだったので、今日はシーカヤックで出掛ける事にした。黒島までは、片道3キロほどと目と鼻ほどの距離だが、航路も通っており、風向きによっては荒れることもある。 一応、コースタルツーリングではなく、短いとは言え海峡横断となるので、天候は慎重に見極める必要があるのだ。海沿いの、狭いが気持ちよいワインディングロードを走ると、家から1時間弱で出艇場所となる海水浴場に到着した。春のような暖かい日差しのなか、必要最小限の装備を積み込み、出艇準備が完了。今年初めてのパドリング。 でも、体は覚えている。ほとんど空荷なので漕ぎ出しは軽いが、巡航速度に乗ってからのパドリングの感じがいつもと違う。穏やかな冬の海を、独り静かに漕ぎ進んで行く。昨日までの自転車では、セミスリックタイヤのロードノイズが常に聞こえていたが、今日のパドリングでは、波の音とパドルの音だけだ。 自転車とはまた違う世界。1時間弱で黒島に到着。 せっかくなので、黒島を一周する事にした。南側に回り込むと、いっそう波は静かになる。 冬とは思えない凪だ。南岸を東に漕ぎ進むと、私のお気に入りの小さな島、砂州が見えてきた。 黒島からは、ほんの数分の距離。 大潮だが、ちょうど干潮の時間が近いので、浜が出ている。今日の昼食場所は、ここに決定!ここは、干潮時に顔を出す狭い砂州。 砂州とはいっても、小さな石が多いのだが、ここの景色は私のお気に入り。 満潮時にはほとんどなくなってしまうという、儚さも良い。浜に上陸。 幸い風も弱く、休憩にはちょうど良い状況だ。今日の昼食は、正月に鉄輪温泉に湯治に行った時に、近くのスーパーで買い込んだ『だんご汁うどん』。 こんな、ローカル色豊なチープな食材が大好きだ。コッフェルで湯を沸かし、餅を入れただんご汁うどんを作る。静かな浜で、一人静かにうどんをすする。 味噌味のスープが、体を温め、胃に滲みる。日帰りツーリングなので、ビールをプシュッ、グビッとできないのは、『非情に』残念だ!!!こんな最高のロケーションで飲むビールは 堪らない のだが、仕方が無い。食後は、おとなしく紅茶を飲み、浜を散策。ここはビーチグラスの宝庫で、数年前に、柱島からの帰りに次男と寄った時には、ここで拾ったビーチグラスで、夏休みの工作の宿題の材料にした。今日は、久々にビーチグラスを拾ってみたのだが、ほんの数分でシェラカップ一杯ほど集まった。360°見渡せる小さな島の砂州。 冬とは思えない暖かい日差し。 風も弱く、静かな無人島。 最高の休日だ。この島のすぐ北側には、小さな岩が点在し、そこは海鵜の糞で白くなっている。 日本海では、こんな場所が時々あり、名所にもなっているのだが、瀬戸内では珍しいと思う。カヤックで近寄ると、海鵜が一斉に飛び立つ。 壮観。至福の一時を過ごした後は、再びカヤックに乗り込み、黒島の北側に沿ってパドリング。 久し振りだが、特に変わった様子は見られない。それではと進路を北北東にとり、出発地点へと向かった。***体も、パドルで水を掴む感覚を完全に取り戻した!3連休の前半二日は、自転車での旅。 最終日は、日帰りとはいえお気に入りの島までのパドリング。 ほんとうに良い休みだったなー。