瀬戸内 シーカヤック日記: 生名島連泊ツーリング(3)_鶴島、亀島、生口島
1月5日。 キャンプツーリング三日目の早朝、テントの入り口から顔を出すと、西の空に傾きかけた満月が、静かなキャンプ場を照らしていた。気温は約3℃。 少し冷え込んではいるが、風もなく穏やかな朝だ。朝食を摂り、シュラフやシュラフカバー、シーツを干すと、パドリング用のウエアに着替える。 日の出前、静かな浜から独り漕ぎ出す。***今日も、まずは鶴島、亀島を巡る。大潮ということもあり、かなり潮が流れている。 瀬戸内の中でも、しまなみは潮流の早いところが多く、まるで川のようだ。フェリーグライドで流れを横切り、グリーンランドパドルで水をしっかりとキャッチして、逆潮を遡る。↑ 亀島 頂上が平らになっており、その昔、水軍の見張り台があったそうだ亀島の南岸をかすめ、次は生口島へ。 瀬戸内横断隊ピッチのパドリングで、まっすぐ生口島を目指して漕ぎ続ける。うん、良い感じだ。***生名島の浜に戻ると、管理人さんが来られていた。『おはようございます。 今日は、鶴島、亀島を廻って、生口島まで行ってきました』 『朝から元気ねえ!』 『今日は風もなくて良かったですよ』しばし立ち話。ここがキャンプ場になる前の様子や、浜の手前に活用されない空間が残っている理由、島での暮らし、などなど。この一時が、また楽しい。***昼前。 テントを片付け、シーカヤックをカートップして準備完了。『お世話になりました。 今から帰ります』 『本当に楽しかったですよ! また来ます。 その時はまた、自転車を貸して下さい!』『この時期、誰も来ないでしょう。 いろいろと話しができて私も楽しかった。 また来て下さい』***シーカヤックを漕いで、自転車を漕いで、美しいしまなみの景色を堪能し、いろいろな人に出会って、話しをして、お世話になった。 『こぐ、みる、きく』の、最高の三日間。2007年もこんな感じで、のんびりまったりと『旅するシーカヤック』を楽しみたいなあ。