テーマ:艦これ(2727)
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川崎チネチッタの【LIVE ZOUND】版を観て来ました~。
TV版の続きとしての映画として考えたら、望みうる理想形かなぁ……と思います。完結編って感じですね。 TV版でこれまで出てきた諸々の設定(ギャグ除く)を踏まえて、一つ一つイベントを用意した感じ。 大きな作戦を主軸にしつつ、世界観の謎解きと一部のキャラ(吹雪、睦月)にスポットを当てたドラマを絡めるというやり方で、私は好きです。 ただ、映画館ではなく、TVの最終回でこれを観たかったなぁ、というのが本音。 個人的に好きじゃないんですよね。(制作の意図は別として)TVで終わらず、映画で完結させるってやり方。 TVの最終話をこれにして、無駄なくつながるように1話から仕上げてくれた方が吹雪主役の一本のストーリーとしては良かったですね。 吹雪の実技下手とか、足柄さんのカレーネタとか削ってしまって……正直、10話以降のMI作戦さえ要らなかった気がします。 あの話こそ吹雪の必要性ありませんし。 いっそのこと、MI作戦こそ赤城さん主役の劇場版として独立させた方が……丁度、加賀さんに面白い(唐突な)設定も付与されたことですし……。 あ、公式で世界観について言及してきたのは個人的に評価してます。 二次創作やメディアミックスもすっかり落ち着いてきた感じですし、もう良い頃でしょう。 勿論、人によってはこの設定が受け入れられるかどうかはあると思いますけど。 特に最後の吹雪と××の対話は見る人の好み大分、分かれそう。 でも、それ言い出したら、 「シリアスじゃなくて、ギャグの日常物が良かった」 「オカルト要素を廃して、もっとリアルなミリタリー物が良い」 と視聴者によって意見が分かれて収拾つかないですからね。 特に艦これは想像の余地が広い作品なので、どうしても視聴者毎の「理想」がある筈ですから。 私はペルソナとかスターウォーズ好きなので、あの終わらせ方もアリかな、と思います。 要は、心の闇は切るものではないとかそういうことなんじゃないですかね。 まぁ、それはそれとして物足りない点は色々あるんですけどね! 例えば、アニメの艦娘達が「何を守る」為に戦っているのか相変わらずよく分かりません。 深海棲艦が艦娘以外の「何に対する脅威」なのかも分かりません。 あれですか、毎日、ヴァルハラで殺し合いを繰り返してるエインヘリャルかなんかですか、君らは。 余計なもののいない殺し合う為だけに作られた「箱庭」的な仮想世界で戦っているのでしょうか。 でも、これ以上、言い募っても仕方ない気がするので、そこはもう気にしないことにして映画は観ました。 映像として流してないだけで、きっとどこかに他の人間がいて、それを守ってるんだと思う事にすれば「あぁ、艦娘達も頑張ってるなぁ」と思える訳で。 戦闘描写はかなり良いし、ボリュームもそれなりにあった筈なんですが……正直、もっと見たかったです。「あれ、もう終わり?」って感じでした。 でも、作画は全体的に綺麗ですし、BGMも結構良いので、艦これやる時に聴きたいですね。 まぁ、細かい事抜きにして、一番印象深かったのは あまつんとトッキーは最高!あと、提督なんていらんかったんや!! です。特典次第ではBD買おうかなぁ……。 ※追記(ネタバレ) 思うに艦これアニメが難しいのは「視聴者の理想が多様」なこともあるのですが、 そもそも「破滅の運命の軛から逃れる」という重いテーマを扱っていることが一番ネックになっている気がします。 しかもその破滅の運命の鍵が「自分達の負の感情」なのですから、単純に力押しで解決すると言う訳にもいかない。 それをやってしまうと、本当にTV版の二の舞になってしまいますから。 力で排除できない以上、受け入れて説得し、成仏させる。 それで映画はああいう終わらせ方にしたのだと思います。 パンフレット買い損ねたので、実際の所は分かりませんけど。 多分、(私も含め)多くの視聴者は艦娘の可愛さと熱いバトルを両立したエンターテイメントを求めていたと思うのですが、艦これに込められていた(と思われる)「運命の軛から逃れる」「自分達の負の感情を浄化する」という方針とは一致していないような気もします。 なら、TVの時、もっと後者の点に重点を置いて(例えば「まどマギ」のように)、初めからそれを目指している作品であることをもっと視聴者に伝えなければならなかったような。 それが大勢のファンが求めていた「艦これアニメ」なのかと言われると難しいところですが。 深海棲艦を単に駆除すべき魔物として扱っていないところは好みなんですけどね。 アニメは、その取り扱い方に苦慮している感じがします。 ※追記2(ネタバレ) 下記に面白いレポートイラストがあったので、ご紹介。他にもありそう。 https://twitter.com/i/web/status/805102688878792704 改めてみると、大鳳はどっかいってるし、鈴熊はあれだけだし、榛名もいなかったんだなぁと気づく。まぁ、TV本編でも対して活躍してませんでしたし。 足柄さん達は多分、種田さんの休養中でスケジュール都合が合わなかったのが大きそう。 重巡枠をソロモン組が埋めてたっていうのはありますけど。 個人的に、私の中で活躍したなぁと思う艦娘は 1:吹雪 2:如月 3:睦月 4:大和 5:長門 かな、と思ってます。 吹雪×大和はTV版で折角作った組み合わせなので活かして欲しいですし、「大和が艦隊戦で活躍できる」っていうのは大事だと思うんです、艦これ的に。 如月好きな提督が「鬱だけど出番多くて良かった!一応最後救われたし……」と思うか「うちの嫁が始終苦しそうで、スタッフ許さん」と思うかは見る人次第かなぁと。 長門が司令官、陸奥が副官、大淀が参謀っぽい描き方はTVと変わりませんが、長い作戦説明をしたり、全体の指揮を執ったりとなると、大和より長門の方がキャラ的に似合っていますね。 あとはソロモン組と機動部隊の面々にも90分の中で細かい見せ場があったりして。できる限り出番を作ってくれてるなぁと思いました。 90分って短いですからね。 関係ないですけど「聖闘士星矢 真紅の少年伝説」も同じぐらいのボリュームで、黄金聖闘士を5人も登場させるためにかなりそれぞれの出番少ないですし(カミュなんて氷河と冒頭で喋って、その後、敵に殺されて役目終わりとかいうレベル・・・シュラに至ってはエクスカリバーぶっ放して次のシーンで死亡・・・) 第二期は・・・やるんでしょうかねぇ。 もし、やるなら、もう第一期の流れはこの映画版で終わりにして、違うスタッフと違う方向性で作ってみて欲しいかも。 叩きたい訳ではなく、「吹雪×主役」「運命の軛から逃れる」というテーマで「現在のスタッフ」が作れるものは多分やり尽くしたのではないかと。 日常物でもシリアスものでもいいので、他の艦娘もいることですし。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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