テーマ:艦これ(2741)
カテゴリ:ゲーム関係
数日前「艦これは自分で研究して、自分で試行錯誤して、自分で解決することを楽しむゲームである」と(今更)気づいて以来、自分の中でずっとくすぶっていた運営に対する不満が大分氷解しました。 それを踏まえて、ここ数日、私なりに艦これについて改めて見つめ直した結果を、今回は書き連ねたいと思います。 ■艦これはこのままでいい まず、上記のゲーム性が艦これの売りだとすれば、現在のユーザーに対するまだまだ不親切ともいえる各種インターフェイス、多数のマスクデータ、厳し過ぎるとすら思えるギミックやルート固定も「ユーザーが自己管理して究明するために用意された課題」であり、それをユーザーが自身で記録を取りながら試行錯誤し、時に他のユーザーと知恵を出し合って解決していくことこそが艦これの想定された楽しみ方と言えるでしょう。 つまり、「自分で研究する気がなく、ただ艦娘が欲しいから有志の人が公開してくれているデータを丸パクリしてクリアする」ことだけを考えている私も含めたユーザーは、そもそも履き違えているのです。 艦これはそもそも、そうやって楽しむゲームではなかった、ということです。というより、「自分で研究し、自分で解決することが楽しい」人に向けた作品だったのだと思います。 ※例えるなら、これは登山に似ている。私の仕事先に登山が好きな方がいて、その方は山を踏破したことよりもそれまでの準備、登山中の苦労、下山までの過程それら含めた全てを楽しまれていた。私も数回一緒に同行したが、結局、私自身は「登山が終わった後の景色」ぐらいしか好きになれず「だったら、高尾山でいいなぁ。一人で登れるし、そんなに疲れないし、日帰りだし、ご飯食べられるし、なんだったらゴンドラあるし。それなりに景色見れるし」などと思ってしまうのだった。これが本当の登山好きとそうでない人間との違いなのだと思う。 そう思い至って以来、私は艦これの魅力とは何なのだろうと改めて考えなおしました。 キャラクターの可愛さというのは結局のところ表現の違いでしかなく、受け取り手によって価値も変わってしまう為、それは後発のアズールレーンなどの作品とも大差はないでしょう。 例えば、大鳳というキャラクターについて、私は艦これよりもアズールレーンの大鳳の方が好みです。 ですが、それは個人の嗜好の差異であって、優劣を決めるものでもなければ、正誤を決めるものでもありません。というより、この手の話題に正解なんてない。 艦これの魅力はやはり「拘り」なのだと思います。イベントであったり、装備であったり、艦娘のイラストや台詞の細部に盛り込まれた史実に対する拘りです。 それを貫き続けるのが艦これのやることであり、それを諦めてしまったら、艦これは自身で切り開いたこのジャンルにおける後発作品と大差のない作品になってしまう。 だからこそ、やはり、私に言えるのはただ一つなのです。「艦これはこのままでいい。運営の好きにしてくれ」と。 強いて言うなら、お願いしたいのは以下2つ…やっぱり3つだけです。 ・ここまで来たら、何年かかってもいいので、第二次世界大戦に関わる全ての装備、艦船を再現するまで続けて欲しい。それが終わるまでは、どれだけ叩かれても続けて欲しい ・今のゲーム性を楽しめているわけではなく、ただ艦娘を集めたいだけのユーザー向けに、難易度丁をもっと緩くしてほしい。ギミックもゲージも全部廃止してしまえばいい。難易度丁をやるようなユーザーはそもそも艦娘以外に興味はないし、大して拘りもないから ・戦闘の倍速機能を付けて欲しい。戦闘中操作するわけでもないし、難易度甲でも丁でも一番求められている機能。これがあるだけで周回効率もクリア効率も段違いに上がる ■艦娘が好きだけど、艦これのゲーム性が苦手な人は「艦これAC」をやればいい 「いや、自分は艦娘は好きなんだ。でも、艦これのゲーム性は好きじゃない。運営のやり口も気に入らない」 そういう意見の人が出ることは間違いないでしょう。正直、私もゲーム性が合うわけではないので。 実は、そういう人にはすでに答えが用意されています。艦これではなく、艦これACをやればよいのです。 私もコロナがはやる前に何度かプレイしましたが、艦これACは面白いゲームです。自分で操作もできますし、3Dモデルで動く艦娘は可愛いです。艦娘が好きだというのなら、そっちをやればいい。 コロナの影響で大分ゲームセンターが厳しい状況に立たされているのは確かですが、アップデートはコツコツされているようなので、SEGAもまだ続ける気持ちはあると思われます。 ■拘りに興味がない人は他の作品をやればよい 「別に艦娘が好きな訳じゃない。自分の好みの可愛らしい女の子が欲しいだけだ」 「自分の好きなゲームをやりたいだけだ」 そうであればアズールレーンやブラック・サージナイトをはじめとする後発作品をプレイすればいい。 2013年に艦これがサービスを開始してから早8年、これだけ類似作品が世に出回っているのです。 探せば、自分の好みのキャラクター、好みのゲームはどこかの誰かが提供している事でしょう。 私の場合、深海棲艦のデザインやその方向性に興味があったので、ブラック・サージナイトに注目していますが、他の後発作品をやりたいとまでは思いません。 唯一つだけ言えることは艦これ程、「拘り」のある作品がどれだけ後発作品として存在しているか、ということです。仮に商業作品として艦これより優れていたとしても、拘りという点に着目した時、それらの作品は果たして艦これ程、「拘っている」のかどうか。 ■続けたい人は続ければいい 上述の通り、私は艦これはこのまま続けたいと思ってます。ただ、イベントに関しては好みの艦娘がいなければスルーすることも今後は出て来そうです。 ですが、艦これというゲームがどこまで頑張っていくかは見届けたいと思います。何故なら、艦これには「拘り」があるからです。いうなれば通好みの老舗のようなものです。 同時に、ブラック・サージナイトも触れてみたいとは思います。こちらは私の需要にこたえてくれているからです。食べてみたい料理を出してくれるお店に行くのもまた自由です。 以上です。8年経って今更何言ってんだと、自分でも思いましたが、折角こうやって考えをまとめる機会ができたので、現在の艦これに不満を抱いている他の提督さんに、少しでも何かの参考材料になれば、ときちんと残しておきたいと思います。 一つだけ確かなことは、私達ユーザーの艦これに対する杞憂など大した意味はないということです。 それを考えるべきは運営であり、何を提供するか、いつ提供を止めるかも運営が決めればよいことです。結果として艦これが廃れたとしても仕方のないことです。 私としては艦これを今後も横眼で眺めていこうと思いますし、後発作品も気が向いたら遊んでいこうと思う次第です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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