カテゴリ:ガンダム
ここまで丁寧に映画化してくれてありがとう。そして、4Dでやってくれて本当にありがとう。 シャトルの浮遊感、市街地戦で隣にマシーンが落ちてくる衝撃、空中での高機動戦など劇場でしか味わえませんからね。もうこれなしじゃ見られませんよ、ガンダムとガルパンは。 映画の内容的には、小説版の上巻の内容ですね。冒頭のシャトルジャックからクスィーガンダムとペーネロペーの初戦闘まで。 この感じだと次で中巻、最後に下巻で三部作としての映像化になりそうで、とても嬉しいです。 なお、今回の映画の細部についての詳しい感想は、がんだまぁBlogさんの最新記事が丁寧なので、そちらをご覧いただいた方がよいかと。おすすめ。 以下は私の想い出話ということで。ちょっとだけネタバレも挟みます。 「閃光のハサウェイ」に触れたのは富野監督が書かれた原作小説で、20年前の中学生ぐらいの時に確か中古本屋で上中下で買って読みました。あと、GジェネFでもシナリオがゲーム化されたので遊びましたね。 流石に時間が経過して断片的にしか覚えてないんですが、お話の流れとかキャラの濃さ(特にギギ)とか結末の衝撃とかは今でも忘れられませんね。 当時は「ハサウェイには荷が重すぎるでしょ…無茶しやがって…アムロやシャアじゃないんだからさ」って同情というより悲しい気持ちで読んだ気がします。 多分、カツとかジェリドを見るような目で見てたんだろうな、って。 今見ると、ハサウェイってかわいそうなぐらい真面目だな、っていうか、ブライト艦長とミライさんの息子でとてもいい子なんですよね。 Zとか逆シャアの頃に大変な目には何度か会ってますけど、カツほど問題児っていう感じもしないというか。 戦災孤児のカツと、戦後生まれのハサウェイでは見方も性根も違うとは思うんですけど。 そういう子が戦火に巻き込まれる形じゃなくて、自分からテロ活動に身を投じてシャアの真似事みたいことをやろうとしたのは悲劇以外の何物でもないと思うんですけど、じゃあ誰が悪いんだって言うと連邦政府も悪いと言えるし、それを力で世直ししようって唆した連中も悪いし、でもハサウェイをそういう道に走らせる切っ掛けになったのはやっぱりクェスの死だよなっていうところもあって…… ハサウェイがもっと不真面目だったら、こんな風に捻じれずに済んだろうな、って思うと「あーあ……」って気持ちしか湧いてこないんですよね。 本当、富野監督って酷い人だよねってしみじみ思う(苦笑)だからこそ、お話として好きなんですけど。
個人的な意見としてはニュータイプとか人間の可能性とかそういうのが好きな人は苦手じゃないかな、と思うんですよね。ほとんどそういう印象が残ってないので。 記憶に残ってるのは、ハサウェイとケネスの探り合いと、連邦政府の悪辣さとマフティーの脆弱さと、ハサウェイのトラウマの深さとギギが難しい子だなっていうことばかりで。 クスィーガンダムもペーネロペーもサイコタイプのマシーンですけど、単にテロ行為を実現するためとそれを迎え撃つための兵器としてしか描かれない感じだったので。 なので、人間とかガンダムの可能性を信じたい人は、福井先生原作の「ガンダムUC」や「ガンダムNT」の方が相性良いのではないかと。 「閃光のハサウェイ」はもっと残酷なお話で「可能性なんてあるかよ。都合の良い奇跡なんて信じるな。現実を見ろ」ってはっきり喉元に刃を付けられる感じがする作品です。まぁ、それでも最後には「でも今は無理でも、将来的に可能性がゼロとは言えないし、それを信じて生きていくしかないよね……」って気持ちにちょっとだけなれた記憶はありますけど。 その原作小説の残酷さをきちんと描き切るのか、それとも何か別の形で改変を加えるのかは正直未知数ですね。これからの村瀬監督の手腕に期待しましょう。 後、声優さんはどれも演技が素晴らしかったんですが、上田麗奈さんが見事にギギというエキセントリック少女を演じられて感服しました。流石です、うえしゃま……。 勿論、古谷さんのアムロのボイスも嬉しかったんですけど、なにより川村さんの声を聴いた瞬間、「あ、クェスだ!」ってなってめっちゃ嬉しかったです。 余談。飛田さんのインタビューで「僕(カミーユ)、ハサウェイに会ってるんですよね」って仰ってるのを聞いて思わずニヤリ。 そうなんですよねー。懐かしいなぁ……Zガンダム……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月11日 23時10分12秒
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