SFホラー映画の金字塔みたいな作品ですが、実はちゃんと見た事なかった。
人間に擬態できる異形の怪物が正体を現して獲物を襲っていく…っていう点で影響を受けている作品は幾らでも知ってるんですけどね。仮面ライダーカブトしかり、メン・イン・ブラックしかり。あと、エログロ作品にもよく使われてる印象。
大筋は知ってたんですが、蓋を開けてみたら凄くゾクゾク来る良い作品でした。特に音楽と雰囲気が最高。
冒頭のヘリが犬を上空から射殺しようとしているシーンはオチを知ってると「あ…」ってなりますね。
ラストまで誰が同化されてるか分からない描き方が素敵。ちなみに私は主演のカート・ラッセルが演じているマクレディが同化されて、最後まで生き残るんじゃないかと想像しながら見てました。バッドエンド的な感じで。
緊迫感溢れる楽しい作品ですが、クリーチャーのデザインも含め、ちょっとグロテスクなシーンが多いので、苦手な人はきつそう。
しかし、他の生物を細胞単位で吸収し、擬態・増殖も可能な「物体」の多芸っぷりはエグザイル・シンドロームの理想形みたいな動き方でとても参考になりますね。
特に相手の背後にいきなり立って、振り向いた瞬間に口をふさいだ手から同化・吸収していくやり口が最強だと思いました。融合捕食!アプトム!!