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カテゴリ:感想
よりにもよってトルストイの「戦争と平和」の映画を観る日とロシアのウクライナ侵攻のニュースを聞く日が重なり、何とも言えない気持ちになる。
「戦争と平和」はナポレオン(フランス)によるロシア帝国への侵攻と解放までを何人かのロシア人の視点から描いていくお話である。侵略者はナポレオン(フランス)で、ロシア側が被侵略側に当たる。興味がある人は是非、見て欲しい。 ※広告が含まれます。案件ではございません。 実を言うと、私は戦争関係が苦手だったりする。 いつ苦手になったかはっきり覚えていて、中学生の時、両親に連れられて観に行ったのがこの「プライベート・ライアン」。 冒頭のノルマンディー上陸作戦で、揚陸艇の中で、上陸を待っている名もなき兵達が海浜付近から機関銃に打ち抜かれてあっという間に死んでいく様を観てからだと思う。 なんというか、あまりにもあっけなく無意味な死だった。 多分、この人達の中には「ビバリーヒルズ青春白書」の登場人物みたいに学園生活に一喜一憂したり、あるいは両親と喧嘩をしたり、恋愛をしたり失恋したり、場合によっては恐ろしい犯罪を計画していたりしていた人もいたかもしれない。 そういった一人一人の努力とか苦悩とか人生とかなにもかも薙ぎ払っていく。それが戦争で、その中で私達個人という存在は本当に無力だと思う。 あれからいろんな映画を見たけど「戦争、無理。行きたくない…死にたくない…」って心の底から思えたのは「プライベート・ライアン」が一番だな、って思う。 あの映画ほど主人公達のやってる事が無意味に思えて仕方ない話もなかった。「子供が三人戦死した母親の為に、末息子を最前線から生還させる」というお題目にも関わらず、それが実に空虚な綺麗事のように思えてならない造りなのだ。それだけよく作りこまれてる映画だったと思う。 だから、未だに私はこの映画を振り返れない。再放送があっても絶対に見れない。きつい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月05日 20時30分41秒
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