テーマ:機動戦士ガンダム(4162)
カテゴリ:ガンダム
ふと思ったんですが、TV版Zのジェリドって「カミーユに大切なものを全て奪われて、しかも、カミーユには届かない。けど、フォウという掛け替えのない相手をカミーユから奪った宿敵」という意味では、とても意味のあるキャラクターだったんじゃないかな、って。
フォウの死ってTV版のカミーユにとっては一番きつい出来事だったと思うんですよね。その後、カミーユがロザミィを必死で救おうとした時も、何回もフォウの姿をだぶらせてましたし。すごくトラウマになってた筈。 これと同じぐらい、カミーユに直接的にトラウマを与えられた人物って、小説版のラストでロザミィと刺し違えたゲーツ=キャパぐらいじゃないかな、と。次が、エマ・カツ・ヘンケンを仕留めたヤザンか。 よく考えると、ジェリドって最初にカミーユの母親を命令に従って殺害し、その後はカミーユを庇ったフォウを殺害し、と二回も重要な女性をカミーユの目の前で殺してるんですよね。これで、ロザミィと刺し違えるのもジェリドだったら……流石に露骨過ぎちゃうか。 ただ、ジェリド自体がロザミィのバウンド・ドック1号機を引き継いでますし、ゲーツの代わりをジェリドがやってもお話的にはそこまで違和感なかったんじゃ?という気も。ゲーツもTV版だとよく分からない退場の仕方でしたし、ジェリドはジェリドで「お前、終盤どこで何してたの?」感も凄かったですし。 まぁ、その「フォウを殺してカミーユにトラウマを与える」役回りさえ失った劇場版のジェリドはなんというか……アレですけど……。 しかし、よくよく考えると、シロッコでさえこんな明確なトラウマをカミーユには与えられてないんですよね。凄いよ、ジェリドくん!
というか、シロッコがカミーユ個人に与えた傷って直接的なものはあまりなくて「レコアを裏切らせた」とか「サラを道具として利用した」とか、そういう方向で、だから「許せない奴」なのかなって。(エルガイムのアマンダラに近い?)
……これは前々からちょっと思ってた事なんですが、カミーユにとってのシロッコって、アムロにとってのギレンみたいなもので、立場的にも思想的にも「許せない敵」ではあっても「宿敵」ではなかったんじゃないかと。あまりに接点がない、というか。 ifの話ですが、「フォウやロザミィなど強化人間を戦場に投入した原因がシロッコ」だったら、カミーユにとっては分かりやすい宿敵だったと思うんですよね。トラウマ的な意味で。 でも、強化人間の実用化に関して、シロッコはノータッチで、寧ろ地球連邦という組織主導だったりする訳で。 その地球連邦をエゥーゴがダカールでの演説を通じて味方に付け、地球至上主義者の集まりだったティターンズを反連邦集団に陥れていく辺りが生々しいというか、複雑極まりないのがZなのかなって。 結局、カミーユの精神崩壊って「誰それのせい」っていうよりも、「どうしようもない現実のストレス」が原因だったのかな……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月17日 21時19分27秒
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