カテゴリ:感想
映画「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」の感想は先日、大体書いたんですけども。 ルロイさんの感想で「娘を敵にわざと浚わせるというやり口が、セルゲーム時にピッコロ自身が否定した悟空のやり方と大差ない」と書かれていて、確かになぁ……としみじみ。
ただ、今日、ふと思ったのが、「寧ろ、セルゲームの一件があったからこそ、ピッコロさん、ああいう行動をやったんじゃないか」という考えが湧いてきました。 まず、セルゲームで有名なピッコロさんの悟空への台詞なんですが。 ピッコロ「悟空…きさまは間違っている…悟飯はきさまのように闘いは好きじゃないんだ…!!その作戦…悟飯は知っているのか?ちゃんと話し合ったのか!?…今悟飯が、何を思っているか分かるか!?怒りなんかじゃない!!なぜ、お父さんは僕がこんなに苦しんで死にそうなのに助けてくれないんだろう…僕の命よりフェアな男らしい勝負の方が大切なんだろうか…と…忘れるな…!!実力はナンバーワンになっても、あいつはまだ子供だ…!!」 これってよくよく考えると半分ぐらい当たってて、半分ぐらい間違ってると思うんですよね。 悟空は確かに悟飯ちゃんの性格を見誤っていたんですが、ピッコロさんもピッコロさんで悟飯ちゃんの全部を見抜いていたわけじゃないという。 つまり、闘争的ではない性格ゆえにどれだけ秘められた実力があってもそれを出し切れないので、総合的な戦闘力は悟空を超えないと思ってた節があるんじゃないかと。 戦力にはなれても、あいつは真の戦士ではない、自分や悟空が助けてやらないといけない子供なんだ……という気持ちがピッコロさんにはあったんじゃないかと思うんですよ。だから、悟空がああいう作戦を言い出した時に本気で怒ったんだろうな、と。 でも、実際に蓋を開けてみると、悟空の言う通り、キレた悟飯ちゃんって性格的にも実力的にもピッコロさんの想定をはるかに超えて強くて容赦がなかったんです。まぁ、ちょっと調子に乗り過ぎて、セルの逆ギレからの自爆と悟空の犠牲を招いてしまう迂闊さも出ちゃいましたけど(苦笑) そして、実際、セルから世界は救われました。その後、ブウ編でもアルティメット悟飯はブウを圧倒する活躍を見せました。 つまり、ピッコロさんはピッコロさんで、あの一件を通じて「確かに悟飯は優しい奴だが、悟空の言う通りでもあった。自分は悟飯を見くびっていたのかもしれん……」と反省した、のかもしれません。 実際、すっかりパワーインフレに置いていかれ、二軍落ちしたピッコロさんとしては、悟空もベジータもブウも頼りにならない状況で一番当てになるのは覚醒した悟飯以外にいない、という心境だったとしても仕方ないとは思うんですよね。ブウ編の時点で、もう実力的に自分では勝てない奴が多過ぎるって考えてる節がしばしばでしたし。正直、あの界王神如きにビビっちゃってたピッコロさんでは、もう、ね……。 ただ、そこで選んだ作戦がよりにもよってそれ?っていうところは否定できないですけども。お話の都合って言われたらその通りなので。 まぁ、好意的に解釈するなら「悟飯ちゃん大好きなピッコロさんとしては、多少、無理矢理でも往年の格好良さを取り戻してほしいと思って、道化役に徹した」ともいえるのかな、と。ブウ編はともかく「超」以降は本当、活躍の出番少なかったですからね、彼……。 後、全然関係ないんですが、子供に対する解釈が両極端な両親って考えると、悟空とピッコロさんと悟飯ちゃんの関係って中々、面白いですね。なんというか、なのはとフェイトとヴィヴィオみたいで。
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最終更新日
2024年09月25日 21時55分31秒
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