テーマ:仮面ライダー龍騎(205)
カテゴリ:特撮
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いよいよ、龍騎もラストスパートです。残り四話、触れていきます。
48話にして、遂に龍騎サバイブvsオーディン。地味にスペックだけなら最強クラスのぶつかり合いです。 そして、AP4000のシュートベントをGP4000のゴルドシールドで、あっさり防ぐオーディン。 酷い……切り札のファイナルベントがAP4000の蟹だっているんですよ!それを……こうも、あっさりと繰り出して、防いじゃうのは……酷い事なんですよ!?(何がだ おまけに、無理矢理、ストレンジベントで奪ったゴルドシールドをスチールベントで奪い返される始末。 これだけ見てると意味不明なやり取りですが、リアタイ当時は次回予告でゴルドシールド構えてる龍騎サバイブの姿に、一週間、掲示板が湧いたのを覚えてますw あれは、リアタイならではの盛り上がりでしたねぇ……。
いや、もう、なんだ……劇場版もTVSPも好きですけど、真司君の最後はこれ以外、無いって感じですね、本当…… なにが凄いって真司君が仮面ライダー龍騎として戦う事を決めたのって、第2話なんですよね。モンスター(ディスパイダー)のせいで親を殺された子供の泣いてる姿を見て。 その真司君が、モンスター(レイドラグーン)から子供を庇って第49話(最終回の一話前)で××って……これ、最初から決めてたんですかね?いや、本当、凄い……。 結局、真司君の願いはこれなんだ。 とても当たり前で、とても素朴で、とても身勝手かもしれないけど、結局、これなんだ。 もうね、この辺の怒涛の展開は凄かった。今、見てもやっぱり好き。物語を畳むって言うのは、こう言う事なんだなって。 勿論、オーディンという最強の敵はいるんだけど、別にそれを超える事が龍騎というお話にとって重要じゃないんですよね。 それぞれのキャラクター達が自分の願いと向き合って、それぞれの因縁にケリを付けていく。本当、群像劇としてね、完成されてると思います。 ※2月25日追記
そんな訳で、劇場版も無料公開。 ……完全に油断して、リアタイ見逃した。てっきり、夜かと思ってたのに。シクシクシク……。 まぁ、手元にDC版のDVDあるんで、見たければいつでも見れるんですけどね。なんだったら、来月ブルーレイも出るし。 ただ、リアタイだとチャットで反応眺められるのが楽しいんですよね。あれは、既読者の楽しみ。 閑話休題。 そんな訳で、劇場版ですが……多分、先週、TV版の最終回を見終わった人が見たら、きっとこう思うと思う。 「え?これ、つながってなくね?」って。 うん。そうだね、つながってない。 仮に、タイムベントで繰り返してるとしても、優衣ちゃんの過去設定まで変わるかって? でも、重要なのはそこじゃない。 大事なのは、「龍騎という作品は、こういう物語も成り立つ」という点。 そもそも、TV版の最終回と劇場版って劇中の時系列的には同じ(優衣ちゃんの誕生日付近)なんですけど、 映像として公開された時期も違えば、担当されてる脚本家さんも違うんですよ。 言ってしまえば、こういうことです。 劇場版……2002年8月時点で、井上敏樹先生が「龍騎」最終回を一時間半で起承転結させた物語 TV版……2003年1月時点で、小林靖子先生が一年間続けてきた「龍騎」の結末を描いた物語 だから、どっちも成り立つし、どっちも違って辺り前なんです。本来だったら、受け手の時期だって違うんだから(苦笑) 真司君と他のライダー達の温度差とかも全然違いますよね?北岡先生とか、蓮とか。 そりゃ、そうです。だって、劇場版のメンバーとTV版のメンバーは辿ってきた経緯も全然違うんですから。 私もオタクなので、リアタイ当時は、TVSPも含めて、これらの作品の差分に納得できず、なんとか自分の中で整合性付けようとして無駄な努力をしてたものです。若かったからね、仕方ないね(苦笑) ……違うんですよ。大事なのは、どれが本物とか、整合性の有無じゃなくて、「物語として成り立っているか、そして、面白いか」に尽きるんですよね。こういうの、自分でも二次創作とか書いたりしてると、否応なく分かって来るんですよね、素人ながら。 だから、劇場版は劇場版、TV版はTV版として、それぞれの味わいを楽しむのが一番だと思います。細かいこと言い出したら、士郎お兄ちゃんが劇中でピアノ弾く意味なんて全くないからね。リュウガのパンチで龍騎が最初の部屋までぶっ飛ばされたりとか(苦笑) でも、なんか、格好良いから、それでいいんだろうなって。最近、そう思う。うん。演出重視。やり過ぎると不自然なんですけど、龍騎に関しては割と納得できる方かな、と思う。演出面は。 私の好きな Fate シリーズだってね、奈須さんの描いた「Staynight」と虚淵先生の書いた「Zero」は必ずつながるとは言えない。でも、それぞれの作品にはちゃんと面白さがあって、それぞれの味がある訳で、それを楽しめばよいんじゃないかと。 FGO だって、ストーリーの細かい所は(演出も含めて)色々気になりますし、「どうして、そういう風に演出したんだろう?」って言うのは考えたりもしますけど、大きな部分で楽しめればそれでいいんじゃないかな、って。私は思います。はい。 なんかね、そうやっておおらかな気持ちで楽しむ方が人生、良い様な気がするんですよね、最近。 ……ちょっと脱線しちゃいましたね。反省。 本作のキャラ付けで上手いなと思うのは、やっぱり美穂かな。 真司君とラブロマンスっぽいするヒロインポジにしつつ、彼女の戦う動機として「浅倉に姉を殺されている」「浅倉を弁護した北岡も憎んでいる」「浅倉に殺された姉を蘇生させたい(参戦動機が蓮に近い)」という形で、既存のキャラとキチンとつながるようにしてるな、って。まぁ、蓮と絡む機会はほぼありませんけど。(苦笑) その上で、彼女と真司の遊園地デートとか、お好み焼きのやり取りとか、やっぱりイイわけですよ。どうしても、優衣ちゃんの秘密とかライダー達の顛末とか、重苦しい内容が多いので、こういう部分でバランス取るのが井上流作劇なんだろうなって。 最後の退場の仕方も良い。詐欺師として嘘ついて生きて来た女が、嘘をついて主人公を見送って、そのまま死ぬっていう。そんな彼女が道の脇に倒れていても、出勤で忙しい人達は見向きもしない、という。昔は「無情だなぁ……」と思ってましたけど、これ、「オオカミ少年」なんじゃないかな、って思う。つまり、彼ら一般人を騙して食い物にしてきた彼女の最期はそんなもんだ、っていう皮肉。穿った見方かもですが。 クウガもでしたけど、やっぱり、龍騎も人間ドラマしてたな、って思う。子供向け作品を要求されながらも、大人にも通じる仮面ライダーをやるんだっていう意気込み(反抗心?)みたいなものがヒシヒシ。 後、戦闘シーンの演出も豪華ですよね。カメラワークとか……ナイトの空中戦とか、ファムvsリュウガとか。 お話としてはTV版に愛着ありますけど、劇場版は本当、この辺りが良くて何回も見ちゃう。555も戦闘シーンは劇場版の出来がまた良くてねぇ……。 ちなみに、個人的には、ディレクターズカット版をお勧めします。冒頭のカードデッキ13個が淘汰されていく演出とか、前半のシアゴースト戦でドラゴンライダーキックが見れたりとか、あと中盤の美穂が真司をデートに誘った理由の下りとか、色々と面白いので、是非是非。尺の都合で削られても仕方ないとは思いますけどね(苦笑) そして、劇場版を見終わったら、是非、TV版の最終話付近を見直して欲しい。 そうすることで、「あの」結末もまた違った見え方がして来るんじゃないかと思います。ジェノサイダーの活躍も忘れないでね! ジゴワットレポート 実際の「小林靖子脚本」から楽しむ『龍騎』最終回 Febri Talk 小林靖子3 ドラマの作り方が体得できた『仮面ライダー龍騎』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月04日 00時37分58秒
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