カテゴリ:TYPE-MOON
最近、『FGO』アニメに対して辛辣なコメントが多くなりがちだったので、一応、誤解のないように補足しておくと、私自身は『FGO』のアニメに関しては、結構、評価してます。ただ、解釈違いというか、不満が募った部分も少なくなかったなぁという話。
例えば、昔、年末特番で放送された『Fate/Grand Order -First Order-』や『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』の描き方や内容に不満はありませんでした。前者は、オルガマさんを単なるヒス女ではなくヒロインっぽく描いてくれてましたし、マシュも藤丸立香も半人前ながら必死に自分の役割を貫いていたと思います。強いて言えば、もうちょっと作画が良かったらなーって思ったぐらい。 劇場版『FGOキャメロット』に関しては、(前編はともかく)後編はサーヴァント同士の戦闘中心だったこともあってか映画館で見て良かったなぁと思えました。迫力、凄かったですからね。物語の焦点を藤丸立香ではなくベディに絞ったことで、結果的に無理のない物語に仕上がってたと思います。(前編からは目を逸らしつつ)惜しむらくは、尺の都合で俵さんと百貌さんが削られたことか。 TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」に関しても概ね、評価してます。 特にサーヴァントや宝具、魔獣周りの演出に関しての不満は少ないです。序盤はギルとキングゥ周りのドラマが良いですし、終盤はティアマト大決戦で盛り上がりも最高。(逆に言うと、それ以外は正直、印象に残らず) ……ただ、終盤の20話は、ところどころ、どうにも解釈違い感が否めないんですよねぇ。 無理矢理、ヒーローっぽいことやらされた立香に関しては、制作サイドが「主人公は無理矢理でも活躍させないといけない病」にでも掛かってたんだろうなぁとまだ理解できるけど、ラフム捕食する翁と演出が地味目なゲートオブバビロンに関しては、マジで擁護できぬ。翁はどこまでもスタイリッシュに、金ギルは全力でド派手に決めて欲しかった。なんていうか、そこは変に外しちゃ駄目だろぉ!?(==; ……他は、まだ良いんですけどね。イシュタ凛に看取られて退場するエレちゃん然り、立香と言葉を交わすティアママ然り。然り、然り。 あと、立香の描き方に関しては、『バビロニア』の時点では違和感程度だったんですけど、後の『ソロモン』で完全に公式とは解釈違いだっていうのが、よく分かったので、正直、もういいかなって。 最近思うんですよ。多分、あっちは『ハリーポッター』のハリーのつもりなんだろうなって。こっちは『ロード・オブ・ザ・リング』のフロドのつもりで見てるのに。 誰も、フロドにスーパーアクションなんて求めてないんだよ。折角、アラゴルンやレゴラス、ガンダルフがいるんだもん。そいつらに任せておけばいいの。『FGO』も同じなんよ。それぞれがそれぞれに見合ったことをしてくれれば、それでいいんだよ……。 なんていうか、創作における「主人公は無理矢理でも活躍させないといけない病」はマジで癌だと思う。用意された世界観もキャラも物語も全部、そっちに引っ張られて台無しになっちゃうから。どうしても、それをやりたいなら、初めから、そういう作品でやってくれって話。 例えば、『Fate/Staynight』の士郎が未来の自分(英霊エミヤ)に引っ張られて強くなって活躍するのは、別にいいよ?そういうお話で、そういうキャラクターだから。でも、『FGO』は違うじゃんね……。 こういうのって作ってる方と観てる方で、なんかズレるよね。なんででしょうね……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月09日 23時52分33秒
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