テーマ:読書(8607)
カテゴリ:感想
い、言えねえ……子供の頃、私も漫画『日本の歴史』で、踏み絵を命じられた結果、 村人A 即踏んで助かる 村人B (マリア様、お許しを…)と震えながら踏んで助かる 村人C 「すみません、とても踏めません」→「ひったてい」処刑 ってシーンを見た時、「 ……いやまぁ、仕方ないじゃん。子供なんだもん。率直な感想だよ。信仰心とかアイデンティティとかは大事だけどさー、それに縛られたら、本末転倒じゃんって。 ちなみに、その辺は今も変わってなくて、多分、私はスピリチュアルなものと根本的に相性が悪いんだろうなぁとは思う。 というか、アイドルとかスターとかも同じね。なんか、誰か何かに尽くしたいとか、そういう気持ちが無いのよね、根本的に。 例えば、私は今でも北方先生の小説好きだし、ラジオも聞いてるし、一回、サイン会も観に行ったけど、別に「推し!抱いて!」とかは思わないもん。 私は私、他人は他人、世界は世界。 その上で、私は私の為に生きてるのであって、私の為に為らないのなら、それに何の意味が?って考えちゃうんだよね。うーん……もしかして、サイコパスなのか、私?(単に自己中なだけです) まぁ、そんな訳で歴史漫画です。 前にも書いたんですけど、子供の頃、お小遣いが無かったから、漫画は本屋で立ち読みするか学校の図書室で読みまくるかの二択だったんですよね。 で、学校にあった『日本の歴史』で↑の踏み絵を知ったんですけど、他にも ・外堀を埋めると約束したら、ついでに内堀も埋めてしまう。苦情を言われても無視して強行した挙句、そのまま再戦。当然、大阪城陥落&豊臣家滅亡。勝てばよかろうなのだァァァァッ!! ・農民は甘えさせると贅沢するから生かさず殺さずにすべきです、と坊主(崇伝)に助言された家康が税率を四割から五割に容赦なく引き上げる ・贅沢禁止令が出たら、外で贅沢をするとお縄になる ・救世主(天草四郎)が天に祈っても、火縄銃の一斉射で次のコマで死ぬ「か、神よ…」 とか、 ・古代アテネの奴隷売買の光景に心痛めながら哲学に耽る市民の青年に対し、「ふん、いい気なもんだ。俺達が汗水垂らして仕事してるから、暮らしていける癖によ」って内心馬鹿にしてる奴隷 ・三十年戦争が終わった時、「おーい、喜べ―戦争は終わったぞー戦争は終わったんだ、はははー」って号外してるが、周りは死体と廃墟だらけの16世紀ドイツ ・故郷で待っている恋人の為に塹壕から花を摘もうと身を乗り出した直後、狙撃されて死亡する第一次世界大戦の兵士 ・絶対儲かると言われて株を買って豪遊しまくったら、大恐慌で株券が全部紙屑になって青ざめるアメリカのオバちゃん。どーしてくれんのよ! とか、そんなんばっかり見てるから、子供心に「世の中、ろくなもんじゃねえわ……」ってなるのであった。というか、その時の印象、強過ぎて、正直、今でも株は苦手(^^; それでも、学ばないよりは学んだ方がましだったと思うことはあって、例えば、「挑発・勧誘・甘言には乗るな(で誘え)」とか、「基本、人は死ぬし、殺されるもので、平和じゃない時代の方が多いし、続かない(だから、平和は尊い)」とか、そういうことは歴史漫画に触れるのが一番、理解しやすいと思う。人間の歴史そのものがまさしく、それらの積み重ねだから。 そうすると、現代に起きている色々な問題の根深さも見えてくるし、同時に、聞こえてくること、見えてくるものにも一々、振り回されずに済む。まっこと、人間は繰り返す生き物である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年06月23日 10時31分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[感想] カテゴリの最新記事
|
|