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先日の原作改変の記事に追記してから、旧コミカライズ版(睦月れい先生が担当)を読みたくなったので、昔、買った奴を引っ張り出して来ました。 で、週末に読み返してたんですが、改めて読み直すと覚えていた以上に、原作から削られてる部分、改変されてる箇所も少なくなかったんだな、と再発見。武巳も稜子も原作以上に漫画的というか、オーバーというか、コミカルな部分が多くてなんか可愛い(笑) 逆に原作には無かった追加要素とかもあって。例えば、武巳の同室で(後々、恋人が悲惨なことになる)沖本の台詞(ノロケ話とか武巳への励ましとか)が増えてたりしますし、十叶先輩と神野さんの会話とか、etc。 元々、『Missing』(というか、甲田学人先生の小説全般)は、文字と行間の組み合わせによる恐怖演出が異常に上手く、その上で、ジュブナイルとしても楽しめる内容に仕上がっていて、高校時代の愛読書の一つでした。 こちらのコミカライズ版は2005年、私の大学時代に刊行された作品ですが、漫画として楽しめるようにキャラをデフォルメしつつ、あの原作小説の文字と行間による恐怖感、おぞましさを、絵や構図に落とし込んでいるのは上手いな、と感じました。それも、私みたいなガチホラーが無理な人間でも耐えられるレベルで。だから、未だに手元に残して置ける(苦笑) けど、これだって、原作改変と言えば原作改変なんですよね。だって、原作からキャラや台詞を変えてる訳ですから。でも、それって悪い事なの?って言うと、正直、全然、そうは思わない。 結局、原作改変"が"ダメなんじゃなくてさ、「改変したら駄目な所がある」のであって、なんでもかんでも原作改変がダメって言うのは、ちょっと違うと思うの。 小説には小説の、漫画には漫画の、アニメにはアニメの、もっと言えば、舞台にも、ドラマにも、ゲームにも、それぞれの調理法(描き方)があって、その中で、どれだけ最適化が出来るかというトライアルでしかないよなって。 ……まぁ、だからと言って、変な原作改変やメディア化に客が無理して付き合ってやる義理はないですがね。改変するのはいいけど、だったら、相応のものを出してくれって話。それも、観客が「是非、見たい!」と思えるような形で。なんていうか、話は、それからだ……(== そういう意味で行くと、(少なくとも私は)この旧コミカライズ版は当時読みたいと思って買いましたし、読んで損は無かったと思ってます。できれば、一番、お気に入りのエピソードである原作二巻(呪いの物語)もコミカライズして欲しかったぜ……新コミカライズ版は読んでないので、割愛。いずれ読む機会があれば読む、かも……?
ちなみに、『Missing』の原作小説は数年前に一部加筆されたリメイク版が刊行されております。
個人的には旧版のデザイン気に入ってたので、変わっちゃったのは残念ですが、触れたことの無い方は、この機会に触れてみるのもよいのではないでしょうか。 ちなみに、私の最推しは"魔女"こと十叶先輩。次は、亜紀ちゃんかな? 亜紀ちゃんはねー、あの拗らせてて、無駄にプライド高くて、他人を見下し気味で、その癖、根は善人な所、本当、好き……っていうか、私の好み、そんなんばっかやな。
以下、余談。 甲田学人先生がTwitterにて連載したミニ小説のまとめが、カクヨムで公開されてます。十叶先輩と風乃ちゃんの小話が読めちゃうので、おススメ d(--
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最終更新日
2024年09月10日 19時30分06秒
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