テーマ:読書(8606)
カテゴリ:感想
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「乱読よ、本は道具だからな」 「道具」 (中略) 本はどういう名著でも数行、または数頁しか記憶しない。気に入った下りは覚えてしまい、あとは殻でも捨てるように捨てる。 (中略) 「それが戦争屋よ。海戦をするのに本をみながらはできまい」 ――『坂の上の雲』2巻より抜粋 それができれば苦労はしねェ!!! 上は秋山真之が正岡子規に「淳サンは、大そう本を読む」と言われた時のやり取りなんですが、幾ら読んでも部屋の本が減らない(気づいたら増えていく)私にとっては見習いたい限りでございます(--; 寧ろ、10~20代の頃は平然と売っちゃってたんだよね……今では普通に絶版になってる奴とかもチラホラ……辛み(== 後、子規の「美に基準はあるまァ。あしは、美に一定の基準なしとおもうとるぞな。美の基準は各個人の感情のなかにあり、同一人物でも時が経つと基準がかわる。あしは美に一定基準なしとおもうとるけん、なにが名文かは、それを読んで感ずる人次第ぞなもし」は至言。十年ぐらい前に初めて読んだ時、「た、確かに……」って目から鱗が落ちるような思いでした。デカルチャー! ……まぁ、司馬先生の創作混じりなんですがね。あの方の小説は、どこまでが史実で、どこまでが創作なのか、読んでて、よく分からんくなる。『燃えよ剣』然り、『花神』然り(^^; まぁ、そんな訳で、週末は部屋の掃除が終わったら、棚から本を引っ張り出してきて処分していい本かどうかを吟味するんですが……中々、減らなくて困り中(ーー; 漫画なら電子書籍に切り替えるのも厭わないんですが、小説や新書の類はどうしても紙じゃないと慣れなくて。勿論、電子書籍のセールで買ってる本もあるんですけど、中々、読めないんですよね。電子書籍の小説とか新書って。ブログは音声読み上げがあるから気にならないんですけど。 なので、小説以外の書籍に関しては、中央に視点を固定しつつページをめくって無理矢理、2ページ単位で目を通して残すかどうか判断するようにしております。 ……昔は、こういう速読?的なことはどうなのって思ってたんですけどね。早食いと似てて。 ただ、早食いと違って、本は「何度でも読み直せる」ので、速読して一通り、目を通して、その上で、読み直したい所は付箋貼るなりして後で読み直せば良い話かと。少なくとも、買って一度も目を通さないよりはマシ。目を通さないと捨てる判断も出来ませんからねぇ…… なお、小説でこれやると、無味無臭のガム噛んでるようなものだから非推奨。やるなら、小説以外に限りますね(^^; 閑話休題。 そういえば、先月からNHKで『坂の上の雲』の再放送がされてるらしいですね。うちはテレビが無いので見れませんが……
私が原作小説全巻買ったのも、大体、このドラマのおかげなので、未見の方は是非、一度ご覧になってください。絶対、戦場、行きたくねえと思えますから。ちなみに、一番好きなのは阿部寛さん演じる秋山好古です。あれがまたハマリ役でねぇ……
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最終更新日
2024年10月08日 20時24分45秒
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