久しぶりにS君 2
一週間くらい前、2年目が終わろうとしている時。校長先生から、ここが合わないなら来年度中には転職を考えるようにと言われたそうです。こんなあからさまな言い方ではないけれど、要はそういうことでした。息子は、出来ることならこのまま仕事を続けたい気持ちですが、それが許されるのかどうか、誰にもわかりません。今年度の1年間を振り返ってみると、受け持たされたクラスでひどい「先生いじめ」に遭いました。やったこともない野球部の顧問にもなりました。なんとか、授業は1年間遂行し、部活は父兄や子供達との連携も頑張り、地区で優勝しました。受験生からは、受験に役立つ授業内容だったと感謝される授業ができたようです。(自分の言葉で文章を書けるようにする。国文法をしっかり身につける。宿題は追いかけて捕まえてでもやらせる。)でもそれも、市の教育委員会の人たちからすると鼻につく授業なようです。言い回しや態度も気に入らないようです。確かに、息子は、この地域独特の雰囲気や様式には添っていないのだろうなということは私にもわかります。嫌われているんだろうなということもわかります。市の教育委員会の人たちだけではなくて、同僚の先生たちの中でも、息子は鼻につくだろうなということも容易に想像できます。。。。。息子は、良いところもたくさんあるけれど、目に余るところ、変わっているところもたくさんある。地方の田舎の港町では特に、息子みたいなのは、まず見たことないし、生理的に許せないだろうなと思います。でも、うまくいかないのは、環境だけが原因ではないですよね。「人は鏡」だから。だから、日本中どこへ行っても、息子は結局はそうなるんだろうなと思います。どこへ行っても、嫌う人は嫌うし(=大多数)、わかってくれる人もいるだろう(1人か2人)。残酷ですが、どこかに自分にとって居心地良い楽園があるんじゃないかというのは幻想でしかありません。今は、天から与えられたこの場所で、上手に、息抜きをしながら、努力して、少しずつ自分のこともわかってもらいながら、相手のこともわかりながら、嫌われない努力もして(せめて誤解されない努力をして)、、。今は、自分の修行時代だと思って、足りないところを磨く時期。課題をこなす時期。残業ものすごく多いし、休みは1ヶ月に1日か2日あれば良い方。毎日部活で、授業準備もできないし、給食の時間も生徒指導の時間だからご飯もゆっくり食べられないし、何より同僚との関係がギスギスしていて辛いけど。このまま、あと1年、またあと1年…今の仕事が続けられるなら、それが良いのは本人が一番わかっている。それでもやっぱりダメで、職場に受け入れてもらえなかったなら、(やることを自分なりにちゃんと頑張っていたならば)捨てる神あれば拾う神ありで、必ず次の道が、自然と目の前に現れてくると思います。この世はそういうふうにできていると思います。S君は、いつでも辛くて、可哀想といえば可哀想。(悲しみや苦しみに反応しやすい)こだわりと個性が強すぎて、それに似合わずメンタルが弱すぎて、他人からの評価に敏感すぎて、孤独に弱くて、寂しがり屋すぎる。人に優しくしてもらいたがる。つまり、この現状ではS君自身がとても辛い。。。。そこが一番、問題なんでしょうね。