|
カテゴリ:映画・ドラマ・本・漫画・アニメのこと
2007年07月08日
山本周五郎中短篇秀作選集(5) 生まれて初めて 山本周五郎を読みました。 「雨上がる」という短編集です。(山本周五郎短篇傑作選) 山本周五郎原作の映画や大河ドラマは、日本人なら、観たことがない人はいないかも。 でも、時代劇って、会話も動作も、どうしても大仰で「重い」ですよね。 原作の小説もそうなのだろうな、とずっと思っていました。 ところが。 人物は生き生きとしていて、 小さなエピソードの積み重ねの中に その人がありありと浮かび上がってくるのです。 文章も、ストーリーと同じく、読みやすく、無駄がないのです。 うーん。読みやすい。 それに、感性が新しい。 今の時代に読んでも全然違和感がない。 ヘタしたら、宮部みゆきの時代小説よりもはるかに新しい? (ちなみに、宮部みゆき、大好きです!!!!) 最近NHKでやっている「ニューウェイブ時代劇」というのかな、そんな感じを受けました。 ・・・と、ここまでは、読書を通じて時々与えられる、幸福な「出会い」だと思うのです。 「山本周五郎、いいな。また読もうっと。」 そう思って奥付を読んで、ビックリしました。 なぜなら、これらの作品の書かれた年代が、 昭和20年代とか、なんですよ!! 私の生まれる10年以上も昔なのに、こんなに新しい文体なの? 出てくる人物の行動も台詞も、とても昔のものとは思えない・・・ ものすごい衝撃でした。 ★山本周五郎 他いろいろ見学★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.20 21:35:38
[映画・ドラマ・本・漫画・アニメのこと] カテゴリの最新記事
|