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カテゴリ:エルメス・ヴィトン &c.
バーキンと出会う時の記録です。自分のために残しておきます。 エルメスで、担当の方から、何色がいいですか?と、何度も問われましたが、 今日 自分がバーキンのことを言い出すなんて、自分でも知らなかったので(笑) まだ特にこの色、というのもなく、うーんーー、と言いよどんでいると 「オレンジは、いかがですか?」と尋ねられました。 「オレンジ!すてきです。 エルメスといえば、オレンジ。そう言ってもおかしくないほど、オレンジは、エルメスを代表する王道の色ですよね。 ああ、オレンジのバーキンを持つ・・・考えただけでも、身が引き締まります。 ・・・でも、私のような者に持ちこなせるかしら? だけれど、年を取ってから、バーキンのオレンジを持ち歩くのは、 とてもカッコイイことだと思います!憧れです。」 そうお答えしました。 すると・・・ 「今、ちょうど、国内の店舗のどこかに、ヴォースィフトの30、オレンジがあるそうなのですが、伊藤様は、それはいかがですか?」と。 一口にオレンジ、と言っても、一体どういうオレンジなのかしら?それは、実際に見てみないと、決められないと思ったので、 「拝見したいのですが、どちらの店舗に伺えばよろしいでしょうか?」 とお尋ねしました。銀座とかでしたら、すぐに見に行けばいいのですから。 (でも、梅田とかだったら無理だわー。) 一呼吸置いて、「ちょっと、お待ち下さいませ」 担当の方が再び奥に行ったのは、店舗名を確認するためだと思っていました。 だから、再び戻っていらして、その両手に、オレンジの大きな箱が乗っているのを見たときには、一瞬、それが何を意味しているのか、理解できずにいたのです。 「国内のどこか」とは、私のいたこの店舗のことだったのです。そして、担当の方は、私の話を長い時間、注意深く聞きながら、とうとう、このバーキンを出しても良い、と判断して下さったのです。 あまり人目につかない、店舗の奥の洋服のコーナーのガラス台の上に、その箱は乗せられました。 まだ信じられません。 さっきまで、単に希望として思い描いて話していたバーキンが、実際にこちらの店舗に置いてあったなんて。 フタがそっと開けられ、覆っていた薄紙が持ち上げられました。 保存袋の中から丁寧に取り出されたのは、まさにエルメスの箱のお色を写し取ったかのような、上品なオレンジのバーキンでした。 この発色の良さ、そして生地のなめらかさは、ヴォースィフトだからこそ、ではないでしょうか。 そして、買うことに決めた私は、 「○○さん、私、夢を見ているのではありませんよね? この頃、やけにリアルな夢をよくみるので、これも夢だったらどうしましょう」 なんて、間抜けなことを真顔でお尋ねしてしまいました。 担当の方は、 「わたくしの方こそ、夢のようでございます。ご希望のお品がそこにあるということはまれなのでございます。 こちらのお品は一度店頭に出してしまえば、一瞬後にはサッと売れてしまうことがわかっているお品でしたが、これがご希望に添うお品ではないかと、ドキドキしながら、お話をさせていただいておりました。 伊藤様のご希望のバーキンが、その日のうちに、こちらにご用意があったこと、、長年働いておりまして、初めてのことでございましたよ。」 勧められるままに手に取りながら、 「私では、こちらのオレンジのバーキンを持つのに役不足ではないかと心配です。」 と言うと、 「そんなことはありません。伊藤さまなら、大丈夫です。しっかりと持ちこなしていらっしゃいますよ!」 と励ましていただき、そして自分でも、しっくりと落ち着いて自分に馴染んでいるのを鏡で見て、ビックリしました。エルメスマジックでしょうね。 初めてのバーキンなので、普段から注意することや、持つときに気をつけた方がよいこと、 また、時間が経ち「お磨き」が出来ること、その時にはどういうことをしていただけるのかということ、などなど、丁寧に教えていただきました。 持ち手が汚れやすいので、トゥイリーを巻いたり、ハンドタオルで持つなど工夫すると、 きれいに使えるということも教えていただきました。 靴と同じで、続けて使わず、使ったあとは休ませる、ということも知りました。 ああ、私は担当の方がいて下さって本当に安心だ、とその時に、またしみじみと思いました。 信頼関係があり、何でもご相談できる担当さんにだからこそ、私の要望をお伝えすることができました。 そしてバーキンに限らずですが、愛しいお品が、エルメスで担当の方から出していただいて私のところに来たということがまた、私にとっては、価値であり、 同じ種類のお品を、ネットで知った並行輸入店で「買う」のとは、それは、全然違うことなのです。 SAC A MAIN BIRKIN 30 VEAU SWIFT T DOUBLUR E CHEVRE ARGENTE PAL ORANGE 2008年9月20日 1000,000円(税込1,050,000円) 夜は、まず真っ先に私の師匠サイト・レザーカフェさんにメールして、お手入れの仕方をお尋ねしました。 そして、しばらくバーキンを抱っこしていました。 プレケアがまだなので、先日薫が買ったエルメスのオレンジタオルで持ちました。 このタオル、間違いなく、バーキンでおでかけの時のお共になりそうです・・・ 「あーー取り込まれてしまったーー」と薫が笑いました。 ほんと、良く色が合っていますし、このくらいの厚みがないと、貧弱になってしまいます。 数ある色の中で、この色のタオルにしていたことも、今、思うと、また驚きです。 その時既に、シンクロしてたんですね。不思議です! 部屋着のGAPのシャツでバーキン・・・ちょっとかっこわるい(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.24 17:18:11
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