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天使になれない

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日付: 2009/08/04 6:26
件名: 後半



散策は、思っていたより長時間になりました。
コースの一環で市内も案内してもらえるそうなので、入場料が要るところには行かず
いろいろな場所を歩きました。

観光ガイドに載っていない場所にも、すばらしいところはたくさんあります。
たとえば、エルベ川沿いのある場所に石の階段があり、
そこを昇っていくと円形の石畳の広場があります。
広場の中央にはベンチが一つあり、そこに座っているとファンタジーの世界に迷い込んだ気分になります。
そこ以外にも、噴水やちょっとした公園、レリーフはどれも綺麗でした。
そして緑が多く、人気のない場所で走り回ったりして楽しかったです。

その一方で、考えてしまうような場所もありました。
ドレスデンのアルトシュタットは、空爆で焼け野原になったのを、
長い時間をかけて再建したものです。
でも、よくよく監察すると明らかに大きな力が加わって欠けた階段、塀、煉瓦を見つけられます。
戦争の爪あとはまだ確かに残っているのです。
そして、そこだけ時間が止まったような鬼気迫るものを感じます。
空爆の様子を思い浮かべてみると、ぞっとします。

観光ガイドに載っている有名な場所についての意識も変わりました。
ドイツに来る前は、静謐な建造物や自然に観光客が大挙して押し寄せることを
無粋だと思っていました。
でも、実際に行ってみると、訪れる観光客も含めて
その場所の魅力なんだなと思うようになりました。

教会でロザリオを握り静かに祈りを捧げている人の側で、
カメラでパシャパシャとやっている観光客はどうかとも思いますが、
みんな様々な表情をしています。
テレビでがらんとした美しい建物を映しているのとは違う魅力が、
たくさんの表情の中にあると思います。

こんなことは、日本で観光地を回っているときには思いもしませんでした。
多分、短期間の旅行で観光客の目線でその場所を見ていたからです。

時間がないから、有名な見所を手堅く押さえる。
その一方で、人間のことはおざなりになってしまう。
仕方のないことだけど、うわべだけの訪問という気がします。

確かにドレスデンの建造物やエルベ川、ブリュールのテラスを訪れたとき、
それだけでも魂を揺さぶられるものを感じました
(それほど素晴らしい場所です。本当に)。
でも、それに併せて人間に目を向ければ、建造物を含めた、デフォルメされていない
ドレスデンという場所を知ることができるのです。

人といえば、ドイツにもバカップルはいました。
本来であればイチャイチャしているところを縄でグルグル巻きにして、
そのままエルベ川にぶち込んでやるべきなのですが、まあ許してやることにしました。

ロマン時代の軍人のような服を着て路上で楽器を演奏しているおじさんもいたし、
本当に小さな女の子がバイオリンを弾いてお金を集めているのも見ました。
女の子には同情する人が多く、そこにいた1分もしないうちに3人の人が
小銭を帽子に入れていました。

よくよく見ると、女の子は時々鋭い目で通る人々を選別するように見ていました。
なかなかしたたかに生きているのかな、と感じました。

俺はお金を与えるべきか悩んだのですが、結局入れませんでした。
与えるべき理由と与えるべからざる理由が浮かびましたが、そういう理屈ではなく、
なんとなく与える気にならなかったのです。

さて、明日からいよいよ授業です。
クラス分けは明日発表なので、日本人がクラスメートになるかはわかりません。
でも、日本人のゲーテの生徒にはすでに何人も会っていて、いろいろ話しました。

それぞれいろいろな境遇で、面白い。
気を付けなければいけないのは、母国人と一緒にいると、
母国の目線で「外国である」ドイツについて話すという雰囲気になってしまうことです。

そして、母国語が通じるので、言いたいことをドイツ語変換する頭の回路が
ゆるやかになってしまうことです。

だから、個人的には日本人は自分ひとりという状況の方が好きだったりします。
一人でいると、用事がある場合にも、雑談の相手がほしいときにも外国人と会話します。
そして昨日からの貴重な体験は全てそういう状況下で起こったことなのです。

たった1ヵ月しか滞在しないけど、その間にできるだけ
ドレスデンに溶け込みたいと思っています。
そしていつかは日本人と話すのと同じようにドイツ人と話せるように語学力を身に付け、
本当の意味で溶け込めるようになりたいです。

それじゃ、おやすみなさい。
ブログやミクシィは気が向いたらやります。

そういえば、敬語じゃなくていいです。
ドイツでいえば、Duで呼ぶ関係の人にいきなりSieで呼ばれるような
寂しさを感じます。
俺が敬語なのは、文字会話でひとつづきの長文にしようとすると、
敬語の方が書きやすいからです。
(単発のではなくひとつづきの長文にするのは、書いてるうちに今日一日のことを思い出して
二重に良い経験ができるからです)






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最終更新日  2009.08.21 12:07:40
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