最近のSクン
2007.08.21高校3年 5月。GW開けにすぐにかかった急性胃腸炎以来、ずっと飲み続けていた薬をほとんど飲まなくなったSクン。それまでは私が気をつけていたから、飲み続けていた。でも、そもそもなんで私が気をつけないとイケナイの!?なんて、言ってちゃいけないんですよね。はぁ。怒りっぽくなったり、自分の顔が太っていないか、とか、お腹が出ていないか、とか、髪の毛の生える間隔が広すぎるのではないか、とか、やたらと顔や体型や外見を気にしているな、と思ったら、それは薬を飲んでいない日が続いている証拠。薬を飲むと、そういう無駄な不安はなくなる。試験前、試験中、試験開けあたりは、やはり不安定。また、紅茶にものすごくハマる。一缶8,000円とかするお茶を買ってきたりして、命かけている感じ。お茶を飲むときの’至福のひととき’、このひとときだけは解き放たれるかのように自由でうれしそう。お茶の種類や産地、歴史なども舌を巻くほど詳しい。6月。病院には、毎月、私と薫が通院し、先生に様子をお話していましたが、薬も飲まないし、ご報告することもなく、6月はお休みしてしまった。7月。期末試験も終わり、8月まで夏期講習もないので、毎日家にいられる、Sクンにとっては最高に安心な状態になる。学生の間はこれでいいけれど、社会人になったらどうするのだろう。親子で診察に行きました。直接息子と先生が話す。相変わらず、他人とはそつなく対応するSクン。表情も声の大きさも受け答えも、すべてが完璧。病名について。先生が仰るには、調べていたけれど、消去法でいくと、病名は今のところつけられない。てんかんかもしれないが、薬を飲んでいると脳波が計れないので、薬を飲まなくても大丈夫なら飲まずにいて、そのうちに脳波を取りましょう、と。4月末までほぼ毎日必ず飲ませていた薬、5,6月は飲まなくちゃいけないのに飲まなかった状態。7月の診察で、飲みたくなかったら飲まなくても良い、ということになる。それ以来、薬は全然飲んでいない。その結果。8月。以前ほどではないにしても、私が腹を立てるくらいには、予備校の夏期講習の時期など、怒りっぽい。予備校の時間までずっと寝たり起きたりPCしたり、自分を温存しておき、意を決して予備校に行き、帰ってきたら、しばらくは話しかけたら怒るので放っておかないといけない。ただ、一時期のように、幻覚を見たり、カーテンを破ってマジックでテレビに書きまくったりとか、そういうことはない。「ただ怒りっぽい人」そういう感じ。しかし学校が始まったら、もっともっと私を怒らせるくらいに「怒りっぽい人」になるのだろうな。そういえば、7月半ば、タイのお土産に、シルクのパジャマを家族分買ってきたのだが、Sクンはシルクがものすごく気に入った様子で、その日以来、欠かさず、毎日シルクパジャマの日々。あのなめらかな肌触りと、シルクの歴史が気に入っているらしい。Sクンは小学生の頃、ジャージは肌が痛いと言って、ジャージを嫌っていたのを思い出す。シルクを着ていると精神的に安定するので、トランクスもシルクにしてあげた。とてもいいらしい。躁のときと鬱のときと普通のときがある。躁のときは異様に快活で、いつもなら部屋でまったりしているのに、一人で出かけてしまったりする。しかし躁のあとには必ずぐったり疲れて鬱が来るので、明るいからと言って、こちらとしてはあまりうれしくはない。そのうれしくはない様子を敏感に感じ取ってSクンも不機嫌になる。声変わりの頃から、鶏のような声で喉を鳴らすのがクセだったけれど、薬を止めてずいぶんたつ今月は、10秒に一度は喉を鳴らしている。「学校や人前ではやらないようにしているからよけいに、家ではやらずにはおれない」とは彼の言い分。一昨日。Sクン一人で通院。薬はなし。次の診察は10月末。初めて2ヶ月間が空く。また一人で行く予定みたいです。