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2016年07月03日
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一階の展示は、祭事などに使われる数々の面や柱飾りから始まりました。

ギン・チャムの面
ニンマ派の高僧ペマ・リンパは、数々の幻視を見たと言われ、そのヴィジョンの中で度々8世紀の大師、グル・リンポチェの天界を訪れたとされる。ある時ペマ・リンパが再びグル・リンポチェの楽園を訪れると、3種類のギンの踊りが舞われているのを目にしたという。ひとつ目はジャグ・ギン(棒の舞)と呼ばれ、仏法を求める者の邪魔をする他の精霊「ニュレマ」を棒で探しだす力を表した踊り。ふたつ目は、ニュレマの魂を楽園へと導くディ・ギン(剣の舞)。そして最後がニュレマの血と肉を箱に収め、覚醒した意識を持つ神にひき渡すンガ・ギン(太鼓の舞)である。これら3つの踊りから構成されたギン・チャムは、悪霊ニュレマを制し、欲、怒り、無知という3つの煩悩から解き放つため演じられる。(案内板より)

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アツァラの面
古代インドの熟達したヨガ行者の様相を元に作られたキャラクターで、チャムに欠かせない存在。踊り手が舞う中、アツァラは観衆に混ざりおどけたり悪戯をしたりするが、その行動を通して、生と死を繰り返し終わることのない苦に満ちた輪廻の世界を理解するよう人々に促す。また次の演目を示したり、踊り手のステップを正したり、緩くなった衣装や帯を直すといった役割も担う。アツァラが見せる狂人的ですらある行動は修行を積んだ行者達の智慧を含意するもので、世俗的な物の見方をせず、ものごとの変わらない本質に気付かせる意味をもつ。(案内板より)

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最終更新日  2016年07月03日 11時09分12秒
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