北タイの国から（北タイの家族）

日本でいじめが大きな問題になっている。
うちの従業員に「タイでは”いじめ”という問題はあるか」
と聞いたら「ありません」という回答が来た。

16年前タイに来た当初、
非常に感慨深く且つ驚いたことは
タイには『いじめ』というものが基本的に存在しないことだった。

日本では「人（一般）と何か異なっている」ものがあると
攻撃される傾向がある。
太っているとか、小さいデカイなどの容姿の問題から
プライベートな事柄までが攻撃の対象となる。
タイでは「人（一般）と何か違うもの」を持っている子供は
逆に羨ましがれるという。
タイ人は、異なる宗教、容姿（色が黒いなど）、国籍（ハーフ）など
日本でいじめの対象となる事柄がたくさんあるが
全く問題視されない。
人と違うキャラクターがむしろ人気者になる。
いわゆるオカマもあまり差別されていない。

タイでは目上の人を”ピー”と呼んで敬う。
学校の先生もどんなレベルの低い教師でも生徒は敬う。
そして両親や祖父母を大切にする。
タイ旧正月には『ダムホワ』といって、
年寄りの有り難いお話を聞きに必ず実家に帰る。

日本では、
祖父母と一緒に住んでいる大家族は少なくなり、
おじいさんおばあさん達から
日本人本来の道徳の話などを聞く機会も
少ないのではないかと思う。
親は子供の友達ようになっており、
子供がモラル道徳上良くない行動をしても叱らず、
親も子供の見本になる行動をしていないという話を良く聞く。
「私も将来お父さん（お母さん）のようになりたい」
と思う子供がどれだけいるか。
（私も思われておりませんが）

『祖国を愛し、両親（家族）を大切にする心』が一番大事なのかなと
タイ人と毎日過ごしていて
日本人の私は反省しています。

＊写真は総統閣下（家内）のシカゴ公演でのワンショット


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