北タイの国から（北タイの家族）

長年使用してきたトルマリン入りの枕が老朽化した為
新しい枕を買うことにした。

すぐさま総統閣下が販売店を調査。
「ダニ無し」が宣伝文句の安眠枕を購入。

　総統閣下：「お父さん、ダニがまったく付かない最高の枕よ！！
　　　　　　　アメリカで作ったらしいんだけど
　　　　　　　タイの先生が設計したんですって！！
　　　　　　　素晴らしいわ。オホホオホホオオホホホ」

ダニ無し安眠枕の寝心地を早速テスト。

　　kazak：「ちょっとこの枕、厚みが高すぎて
　　　　　　　首が疲れる気がするんだけど。。。」

　　総統閣下：「このアホンダラ！！
　　　　　　　　使う前からケチ付けるなっちゅうねん！！」


と、おとなしくこの枕で一晩寝てみた。

翌朝、総統閣下の様子がいつになく殺気だっている。

　　総統閣下：「くうううっ！！首が痛うてたまらん！！
　　　　　　　　お父ちゃんの言うとおりやった。
　　　　　　　　今日あの店に出向いて、違う新しい枕と交換したるわ！！
　　　　　　　　このけったいな枕め！！」

閣下は枕を放り投げた。

すると、丁度まだヨダレを垂らしながら寝ている子供の所に枕が落ちた。
子供は思わず枕を抱きしめヨダレを染み付けまくった！！
体調が思わしくない子供は更に追い討ちをかけ
昨晩のおかずのトン汁の残骸と
おでんのコンニャクを枕に撒き散らした！！

総統閣下はヨダレとゲロにまみれた枕を持って
いざ販売業者に出向いたのだった！！

　　業者：「あっ、この前の奥さん！！いらっしゃいませ！！
　　　　　　どうですか当店自慢の枕の寝心地は？
　　　　　　最高でしょう！！素晴らしい安眠の。。。」

　　総統閣下：「何が素晴らしい安眠じゃ！！
　　　　　　　　こっちは首がどうにかなってしもうたわ！！
　　　　　　　　どないしてくれんねん！ワレー！！」

　　業者：「いっ、いやどうしんですか？
　　　　　　何かうちの枕で不具合でもあったんですか？」

　総統閣下：「ワレが薦めてくれた枕は厚みが高すぎて首がおかしゅうなる。
　　　　　　　もっと厚みの薄い枕と交換してくれんか？」

　　業者：「あっ、そういうことだったんですか。
　　　　　　了解いたしました。
　　　　　　勿論喜んで交換いたしますよ。
　　　　　　お買いになった枕はお持ちですか？」

総統閣下はヨダレゲロまみれの枕を業者に投げつけた！！

　　業者：「うっ、うわー何ですかこの有様は！
　　　　　　なんか異物がたくさんくっついているんですけど。。
　　　　　　これもしかしてゲロとヨダレ。。。」

　総統閣下：「ゲロがなんやねん！
　　　　　　　ヨダレがどないしたっちゅうねん！
　　　　　　　ごちゃごちゃ言わんと早う新しい枕と交換しなはれ！
　　　　　　　ワレ、何か？消費者の苦情を無視するんか！
　　　　　　　力無いひ弱（誰がひ弱やねん!!）な主婦の
　　　　　　　このか弱き女性の嘆きを踏みにじるんちゅうか！！
　　　　　　　出るとこ出てもええねんで!!ゴゥルラ！！
　　　　　　　交換するんかしないんか、はっきりせええ！！」


あまりの迫力に業者も恐れおののき、

　　業者：「奥さん！奥さん！！よーくわかりました。
　　　　　　すぐに交換いたします。
　　　　　　厚みの薄い枕は１６００バーツになります。
　　　　　　前の枕は１５００バーツですので
　　　　　　差額100バーツだけ、頂きま。。。」

　総統閣下：「ワレこら！！迷惑かけて、
　　　　　　　人の首まで痛めてといて
　　　　　　　金まで取るんかこらー！！
　　　　　　　タダにせええ！！タダに！！
　　　　　　　差額は無しや！！ほんでええな！！」


ということで
我が家にぐっすり眠れる新しい安眠枕が届いた。
あの業者さんが気の毒で気の毒で
Kazakは安眠できなかった。
総統閣下は勝ち誇ったように
心地よい安眠を味わっていた。。。


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