北タイの国から（北タイの家族）

我々任侠道家族は
チェンマイ大学正門前通りをひたすら登った処にある
湖畔沿いのレストランで夕食をとった。

「ガーレー」というレストラン。
Kazakも総統閣下も
久しく行っていなかった有名レストランだ。
前回のシーフードレストランは空軍管轄だったが、
今回は農林省関連の店らしい。

草木、花緑に湖畔に囲まれた
環境最高のレストランだ。




メニューを見る。
「ソフトシェルクラブ（軟蟹）カレー炒め（プーニムパッポンカリー）」が
目に入った。
先週のリベンジではないが、
本日は何としても蟹料理を制覇したい。

　総統閣下：「プーニムパッポンカリーをお願いするわ！」
　店員：「かしこまりました。」

この店は食材切れを起こしていないようだ。

他にも料理を追加注文し
メインの蟹カレー炒めを楽しみに待つことにした。

総統閣下の閃光ではないが
急に空の雲行きが怪しくなって来た。
雷鳴が響き、風が強くなってきた。

　店員：「お客様。雨が降ってきましたので
　　　　　屋内の席をご用意しておりますので
　　　　　こちらにおいでください。」

我々は屋内の席に移動した。
店員が屋外テーブルに乗っていた皿やグラス
料理を屋内の席に移動させた。

しばらく時間が経った。
メインの蟹カレーがなかなか来ない。
隣のテーブルに蟹カレーが届いた。
さあ、次はうちのテーブルかなと心待ち。

しかし、蟹カレーはなかなか来ない。
総統閣下が店員を呼びつけ確認する。

　総統閣下：「店員さん、さっき頼んだ蟹カレーが来ないんだけど。」

　　　店員：「少々お待ちください。確認いたします。」


店員が神妙な顔をして戻ってきた。

　　　店員：「奥様、大変申し訳ございません。
　　　　　　　手違いでオーダーが入っておりませんでした。
　　　　　　　誠に恐縮なのですが
　　　　　　　蟹の在庫が切れてしまい
　　　　　　　蟹カレーを作ることができません。
　　　　　　　別のメニューを選んでいただい。。。。」


と、その時
天空が切り裂かれんばかりの
この世のものとは思えないような呻き声が響き渡った！！
ハレーションを起こしたような
凄まじいい閃光が雷鳴と共に
地を這うように轟いた！！！！

　　　総統閣下：「ワレ、こらあー！！
　　　　　　　　　こっちは先週も蟹でしんどい思いしてんねん。
　　　　　　　　　せっかく今日はおいしい蟹を食える思うて
　　　　　　　　　はるばるサンカンペンから遠出して来たっちゅうのに
　　　　　　　　　その仕打ちは何やねん！！
　　　　　　　　　ワシらに恨みか何かあるんか？
　　　　　　　　　ひとつ質問がある。
　　　　　　　　　何で隣のテーブルには蟹が届いとんじゃい！！
　　　　　　　　　ほら！！言うてみい！！」
　　　　　　　　　
店員があまりの凄まじさに
硬直して動かなくなってしまった。。。

そのとき別の店員が小走りに
こちらのテーブルへ寄ってきた

　　　　店員：「お客様誠に申し訳ありません。
　　　　　　　　隣のテーブルに届いた蟹カレーは
　　　　　　　　お客様がご注文されたものでした。
　　　　　　　　今すぐ持ってまいります。」

硬直していた店員は
安堵感のあまり
頬に涙を伝わらせた。

Kazakと息子も
やっと異次元異常空間から解放され
普通の家族団欒の時が過ごせると
フーとため息をついた。。。。

＊別件
　・帰宅後TVをつけたら
　　北京オリンピックの閉会式をやっていた。
　・そしたら何とジミーペイジが出てきて
　　「胸いっぱいの愛（Whole lotta Love)」を演奏していた！！
　・ソロを聴いたらクチパクならず”ギタぱく”のように聞こえたな。。
　　（生演奏ではない）




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