テーマ:愛しき人へ(903)
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すっかりご無沙汰してしまいました。 あれよあれよという間に 気がつけば、季節はすっかりめぐっていました。 4月14日(木)の穏やかな春の日の午前8時16分 私は、父との今生(こんじょう)の別れの時を迎えました。 この日は、12月14日に亡くなった義父の月命日。 そして、2日後(4月16日)は、父の81歳の誕生日でした。 読書の楽しさを教えてくれたのも 幼い頃、私や弟に毎晩のように オリジナルのお話を聞かせてくれたのも 父でした。 父は最後の最後まで意識があって 私と弟は前日の夜から、父が息を引き取るその時まで まるで幼子のように、ずっとずっと話しかけていました。 父が遠い昔、私たちにそうしてくれたように・・・・。 気がつくと、私は父の手を握り締めて 結婚式の前日さえも言えなかった父への「ありがとう!」の言葉を 何度も何度も繰り返していました。 反応がないように見えても 聴覚は最後の最後まで残るのだそうです。 息を引き取る寸前、父の左目から まるで奇跡のように、ひとすじの涙が溢れました。 母と弟と私は、それが決して父の悲しみの涙ではなく かつての家族に囲まれながら穏やかに人生の幕をおろす 父の幸せの涙だと信じたいと思いました。 亡くなった後に実家の父の部屋から 父の日記が出てきました。 日記は、入院する10日程前の3月4日の分まで一日も欠かすことなく びっしりと記されていました。 ページをめくり、父の様々な深く温かい思いにふれて 私は涙が溢れて仕方がなかった・・・・。 もう少し時間が経てば、もっと冷静に読めるのでしょうけどね。 さて、私がしばらく実家近くの父が入院していた病院に詰めていた間に 息子は誰の力も借りることなく、一人で引っ越しの準備を進め 新天地へと旅だちました。 皮肉にも、久々に我が息子と顔を会わせたのは 父の納棺の日でした。 誰よりも子どもたちの入学を喜んでくれた父の棺の中には それぞれの入学式の写真も収めました。 息子も充実した大学生活を送っているとのこと。 母としてはホッと一安心です。 息子とは今、もっぱらメールで情報交換をしています。 毎日顔を見られないのはちょっと淋しいですが 今まで伝えたくても伝えられなかった言葉を届けることができて こんなコミュニケーションの取り方も、ちょっといいかもしれないなあ! なんて思っています。 実は今朝、筑波から思いがけなく、大きな大きな荷物が届いて 「何だろう?間違って自宅に届いてしまったのかな?」と思って開いてみたら なんと息子から私への、母の日のプレゼントだったのです。 開いてみると、それはレモンイエローのカバーがかかった「低反発枕」でした。 離れて暮らしていると、そんな息子の気持ちが嬉しくて嬉しくて 涙が溢れそうになりました。 夫がうらやましがって、「いいなあ!父の日にも、オレに何か送ってくれるのかなあ?」 なんて、夫のほうがまるで子どものようにはしゃいでいました。(^_^;) 私はといえば、すでに仕事にも復帰しているのですが なぜか体調がイマイチで、3月の末からの風邪が なかなか抜けないんですよね。 喉の調子がずっと悪くて、咳もなかなか治まらないのです。 もしかしたら、アレルギーなのかなあ?なんて思っています。 明日また、病院に行ってこようと思います。 一人になってしまった母を支えてあげなくてはいけないし 今月の末は父の四十九日の法要、6月の初めは、義父の納骨式と続きます。 早く元気にならなくちゃね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月09日 01時11分31秒
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