遊び方:ペン回しには大きく分けて以下の3つの遊び方がある。 |
・技のレパートリーを増やす、高難度の技に挑む
最も基本的な遊び方。
習得した技の数や難易度によって現在の自分の実力を知ることができる。
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・スピードや回数を競う
「ペン回し道場」などの古参ウェブサイトを中心に流行した遊び方。
ある技を一定時間(主に30秒)内に何回できるか、あるいは時間無制限でどこまで続け
られるかを競う。
行われていたサイトの多くはすでに閉鎖しており、現在ではほとんど行われなくなって
いる。 |
・フリースタイル
複数の技を自由に組み合わせて演目のように構築する形態。
ペンスピナーの間では「FS」と略されることが多い。
単発技よりも多彩な表現が可能であり、技の順番(オーダー)を自分で組合せる面白さも
あるため、現在の遊び方の主流となっている。
もともとは海外で発祥した楽しみ方であり、日本では「ペン回し資料室」での紹介や、
後述の「神動画」によって広く知られるようになった。
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代表的な技 |
ペン回しには100種類を超える技が存在すると言われるが、その正確な数は把握されていない。さらにそれらの派生技・発展技を合わせると膨大な数になるため、ペン回しの技の「数」について考えること自体が避けられる傾向にある。
ペン回しの技の中でも、古くから存在する代表的な技には固有の技名が付いている。
これらの技名の多くは、1997年にHIDEAKIという人物が開設したウェブサイト「私のペン回しの歴史」において考案されたものであり、技名の由来も命名者の主観に基づいている。しかしその後も権威ある定義として残り続け、10年以上経過した現在においても「ペン回しを代表する技」として紹介されることが多い。
ノーマル | | 物を書くときの状態から中指でペンを押し出し、親指の周りを一回転させる技。
技名の由来は「ペン回しの技の中で最も基本的な技だから」。
よく中指で『弾く』といわれるが実際は『押し出す』に近い。
| ソニック | | 中指と薬指でペンを挟み、中指の背を通して回転させながら中指と人差し指に移す技。
技名の由来は「ノーマルよりも動きが速く見えるから」。
| ガンマン | | 中指を軸として薬指でペンを弾き、中指の周りを一回転させる技。
技名の由来は「西部劇のガンマンが拳銃を回す動作に似ているから」。 |
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その他の技 |
以下に、代表的ではないが、必要があると推測されるものを記述する。
バックアラウンド | | 物を書くときの状態から手首のスナップでペンを弾き、人差し指の後ろを時計回りに一回転させる技。
他の技との融和性が高いため、前述したフリースタイルでは多用される傾向にある。 | インフィニティ | | ペンの端を指でつまむ様に持った状態から短いほうを指の間をくぐらせるように動かす。
見るものに与えるインパクトが大きいため、フリースタイルの途中などに入れられることが多い。
技名の由来は「∞(無限)のような軌道を描くから」。
ダブル、トリプルという数に増えていくにつれ、移動させる指の数が多くなる。 | パームスピン | | ペンを掌の上で回転させる技。
単体で存在せず、ほぼ必ずノーマルとセットで使用される。
技の性質上複数回転するため、フリースタイルなどでは主にシメに使われる。 | エアリアル | | 単体の技の名称ではなく、ペンを空中に飛ばす技全般を指す。厳密に言うと、空中で半回転以上するか、元の手以外でペンをキャッチするものである。
以前は邪道とされていたが、現在は多くのペンスピナーがフリースタイルの中で使用している。
動きが他の技に比べてきわめて大きいことと、次の技に繋ぐのが難しいことから、フリースタイルの最後に入れられることが多い。 | コブラ | | ペンを指または身体の一部分に乗せ、静止させる技。多くはバランスを取るのが困難な場所を用いる。
カードフラリッシュの「Cobra Cut」からインスピレーションを得た技である。
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