オフコースの小さな部屋その1
本来はこの日記は1月20日に書くべきところでしたが、自分の身辺がいろいろとありまして、パソコンに迎えませんでした。ようやく再開できる見通しがついたので、本日から再開します。大変お待たせいたしましたm(__)m前回の日記(1月19日)までの三日間に初期のオフコースのターニングポイントとなる1975年がどんな年だったのかを紹介しましたが、オフコース的にはどんな年だったのか・・・この年の12月20日、シングル「眠れぬ夜/昨日への手紙」とアルバム「ワインの匂い」が同時発売されました。どちらも初期を代表する作品となりました。今回はそのシングル・アルバムが発売されるのに非常に重要なイベント「オフコースの小さな部屋」をまず紹介します。遡ること約1年前1974年12月6日、マネージャーの上野氏が二人に「「オフコースの小さな部屋」みたいなコンサートをやったらどうや?」と切り出した。最初は聞く耳を持たなかった二人も会社の役員である以上、会社の利益を考えなければならない立場。上野氏からの詳しい話を聞き、「実験的なコンサートなら…」と思い腰を上げる。毎回テーマを設け、ゲストを招き、会場は一千人前後収容クラスのところ。話は着々と進み、会場は日本青年館に決定。75年3月からの空きを調べ、3/22,4/27,6/8,7/13,8/17,9/21,11/24,12/20と開催日の予定を決めた。まだ大きなヒット曲のない二人にとってはこのようなコンサートをするためには宣伝方法がかなり限られていた。懸命にビラを撒き、手づくりのお知らせを関係者に配り、ステージでも不得意ながらも宣伝をしていた。このコンサートは原則として当日までゲストは発表しない。アンコールはなしという方針。そして、毎回のテーマに寄せて二人が書いた文章を白い封筒に入れてパンフレットとして当日来たお客様に配布した。(今持っている人がいたらかなり貴重品^^)1回目。3/22、テーマは「なぜ音楽活動を続けるか」。ゲストは山本コウタロー、南高節(こうせつ)、斉藤哲夫、イルカ。2回目。4/27、テーマは「お帰りなさいジローちゃん」。会場は神田共立講堂。ゲストは杉田次郎、トランザム。3回目。6/8、テーマは「みつはしちかこさんを迎えて」。ゲストはみつはしちかこ(小田さんが「小さな恋のものがたり」のファンだったから)4回目。8/17、テーマは「フォーク史をたどる」。ゲストは石川鷹彦、新田和長(東芝EMIプロデューサー)といった具合で間にレコーディングをしながらだったので中止になった月もありましたが、ほぼ順調にこなしていきました。明日はその続きを紹介します。