ザルツブルグ2日目【part2】
旧市街に戻り、レジデンツ広場(馬の噴水、モーツァルト像)、大聖堂などを見てから、電車で一緒だったおばさんご推薦の老舗カフェ「トマッセリ」で一服後、15時半からの祝祭劇場ツアーに行く。トラップ一家が音楽祭で「エーデルワイス」を歌いあげた劇場で、岩肌をくりぬいて作られたフェルゼンライトシューレ(岩の乗馬学校)、元・厩舎風が印象的だ。ツアーでは、この舞台の上にも上ることが出来、ちょっぴりエーデルワイスなど小声で口づさむ。馬の噴水モーツァルト像大聖堂 - モーツァルトの洗礼、カラヤンの葬儀はここでモーツァルトも訪れたカフェ「トマッセリ」のガーデン席(Kiosk)祝祭劇場フェルゼンライトシューレ拡大写真♪ さようなら、ごきげんよう ♪♪ So Long , Farewell ♪♪ エーデルワイス ♪この日というか、今までの旅で一番、私が歓声を上げた場所。それが、ここザルツのシンボル、ホーエンザルツブルク城塞だ。ザルツは雨の多い場所で、今日のように終日上天気はなかなか無いらしいが、ここからのウンスターベルク山の風景は平和な街並みと対照的な神秘的なもので、忘れられない風景となった。この雄大さは、写真には収まりきらない。拡大写真拡大写真ホーエンザルツブルク城塞から見る旧市街その後、ナチスに追われた一家が隠れたペーター教会の墓地。この場面は、結構スリリングだった・・・。(映画のこの場面は、ペーター教会をモデルとしたセットで撮影された。)そういえば、「サウンド・オブ・ミュージック」は、本国・オーストリアでは評価は低いらしい。背景は複雑で、実話を元にして製作されてはいるが、歌はアメリカ風、修道女としてはあり得ないマリア像、一家が逃亡して越えていくアルプスの山々も、なんと逃亡先にはヒットラーの別荘が!そしてなんといっても実際にナチス進軍があったとき、圧倒的に多くの人が、熱狂的に迎えたという事実。これらを踏まえて見るザルツブルグの人たちの、気持ちは複雑というわけだ。電車のおばさんも、ザルツに行くと言ったら、「モーツァルト」と即答。「サウンド・オブ・ミュージック」と言った私には曖昧な笑顔だったっけ。でも良いの。地元の複雑な事情はともかく、あのメロディとザルツカンマーグートの稀なる景観を知っただけでも「サウンド・オブ・ミュージック」は私にとっては、意味ある映画なのだから。ザルツブルグを去る前に、夕方のザルツァッハ川を目に焼き付ける。小さい街ながらも、澄み切った空気と、文化の香りがミックスされた素晴らしい街だった。ザルツブルグ中央駅に着くと、掲示板にはウィーン行の時刻が表示されていた。こういうところが、ゲルマン系の国って正確で助かる。充実した2日間のミニトリップは、無事終了し、ウィーン西駅目指し電車は夕闇の中を走り抜けて行った。ザルツブルグの地図ザルツブルグ旧市街ザルツブルグ2日目【part1】へ戻る ←→「ウィーン最終日」へ