いちごハウス

昨日私が夕食の支度をしていると、
夫がＰＣで音楽を聴いていました。

色んな曲が流れてきて、何の気ナシに聞いていたのですが、
娘の大好きだった「プラネタリウム（大塚愛）」が流れ始め、

聴いてしまったら、涙が止まらず、
思わず、久しぶりに泣いてしまいました。

娘が大好きだった曲だし、思い入れのある曲だし、
本当はあったかい気持ちで聞ければいいのだけれど、
私はまだまだ聞けそうにありません。


移植後、なかなか上向きにならず
平行線の毎日で、誰にもぶつけようの無い思いを抱きながら通った病院。

思うように数値が上がらず、薬もなかなか飲んでくれなくて、
心配で、胸が潰れそうな毎日。

手を掛けてあげなきゃいけない時期の息子を預けて、
病院と家の往復で、それを理由に逃げていて、
家事も育児も、看護も全部が全部中途半端。

その事が子ども達にも申し訳なくて、
もう一人自分がいてくれたら、どんなにいいだろうと
いつも思ってたっけ。

毎日イライラしたり、悩んだり、あの手この手でなんとか娘の笑顔を取り戻したくて
もがいていた時。

帰りに心身ともに疲れて、気が抜けた状態でエレベーターに乗り
駐車券を手渡す管理事務所のおじさんの「お疲れ様」の一言が
どれだけありがたかったことか･･･。

再発して、暗い個室の中で、毎日娘の一挙一動に神経を張り巡らせていたあの瞬間。
それでも時間になれば、病室を追い出され、悔しくて泣きながらエレベーターに乗ったこともあります。

毎晩車をぶっ飛ばして帰宅。
そんな時に、バックミラーに写った帰り道に通った海岸の花火。

あの時は、ちょっと癒されたような気がしたけど、
今となってはこの歌も、花火も、あの時間に引き戻す引き金になってしまいました。

歌を聴いていたら、そんな事が次々に思い出されてしまって･･･。


夫も知らない、あの数ヶ月間の私。
同時に、私の知らない頑張っていた夫の姿もあるのだろうけど。

4年経って、家族で大分穏やかに温かい気持ちで娘の事を語れるようになり、
今後もあの頃の話で気持ちを掻き回すつもりもありません。

ただ、あの曲は一人のときに聞いて欲しいとお願いしました。
私にとっても大事な曲だけど、まだまだ心がついていってないようです。



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