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その日はいつもより少し遠くのショッピングセンターに行くことになった。
たまにそこへ行くといつも慣れているお店とは違い何か新鮮な発見があったりして楽 しいのだ。 そこには大型スーパーのオー○ャンが入っている。 そして電化製品の売り場に行ってみた。 そこには結構ハードディスクDVDデッキが他店より多く陳列されていた。 その中でもひときわ私の心をそそったのはパッ○ードベル製の 250MB。 なんと299ユーロ! 250MBでこの値段は今まで見たことない! それでそこに居た店員さんにちょっと声をかけてみた。 これがフランクだ。(仮名) 彼はフランス人店員にしてはえらい愛想がよかった・・・ 後から考えればここで胡散臭さに気づくべきだった。 この商品に今日巡り会えた私たちはとても運がいいと彼は言う。 250MBだとたくさん録画可能だとか、パッ○ードベルはパソコンの超一流のメーカーだとか。 使い方は超簡単。ビデオで慣れてる人にはチョチョイノチョイだ云々。 それで私はこれは在庫があるのですか?と聞いてみた。 そしたら 「たぶん、1台か2台はあります。」と彼は言った。 でも私はまだ即決するにはためらいがあった。 そしてしばらく夫と他の売り場に行き買い物をしながら考えた。 このショッピングセンターにまた出直して来るのもちょっと遠いしな。 今買った方がいいかな。 そして、前回は翌日まで熟考した結果、買い逃がしたので やはり今回は決め時かも・・・と思ったのだった。 もう、あれやこれや探して神経を使うのにも疲れてきていたし・・・ まぁ、そんな10万も20万もする買い物じゃないし( 4万6000円くらいだろ!) 決めちゃえ決めちゃえ。買っちゃえ買っちゃえ。 と耳元で悪魔がささやく そしてついに心を決めた。 また電化売り場に戻りフランクをみつけて 私たちです~(^^)V 買いますわ~ とにこやかに言った。 彼も愛想よく、満面の笑顔で「おお、これはよい選択をしましたね~」とかなんとか。 そしてパソコンで検索してくれたら・・・ 「あ~、よかったね。これが最後の1台だよ! 見本品だけど、テレビと違って今まで一回も使ってないから。」 新品同様。何も問題なし!決して、決してと見本でも問題ないことを強調。 ええええ~。さっき在庫があるような雰囲気で言ったじゃんか! って私も一瞬迷ったけど・・・ 在庫あるんではないのですか?と一応言ってみた。 「うん。なかったね。これが最後の一台だよ。」とさらりと言う。 何でもないかのように。 その場の流れで断れる雰囲気ではなかった。 なにより彼の言い方は説得力があった。 この点は夫も気が弱く、ふがいない。私が常々一番不満とするところなのだが。 そして彼は倉庫に行き箱や付属品を探して持ってきた。 なんか、商品には埃なんかもついてたけど・・・ 一応キッチンペーパーみたいなのをちぎって拭いてはくれた。 彼は手荒く箱に詰め込む( とうてい日本では考えられないような手つきだ。) 「全部入ってるんですね!取り説もありますね。取説読んだら設置は簡単にできますね?」 と、私は何度もフランクに確認した。 彼は軽く、安易に、絶対の確信をもって大丈夫だと答えた。 実は私は日本ではこういったこと(ビデオやDVDの接続)は結構得意である。 だから、ある程度、自分で出来る自信はあった。 少々、フランス語がわからなくとも辞書で調べればわかるだろうし。 ビデオ機器は日本でもフランスでも使い方にそんなに違いはないのだ。 そして自分で商品を持って、支払いのコーナーに向かう。 フランクとは売り場でお別れなのだ。 家電製品専用支払いコーナーのマダムはなぜか持ち場を離れて携帯電話で話に夢中。 しかも椅子に座って。 仕事のことか、プライベートのことかは定かではないが・・・どうせ私用だろう、ふん! 電話しながらも客が来たことには一応気づいたみたいでこっちを見ながらなにやら合図。 待っておけということらしい。 おとなしく待つ私たち・・・ やっとマダムが戻ってきた。 いつものことながら 「お客さま!大変お待たせして申し訳ありません!!」 なんて言葉はひと言もない。 「ボンジュー」だけだが。言うだけましか・・・ そして私のクレジットカードで支払おうとした。 でもす~っとカードを機械に通しても反応しない。 何回も同じ方向からやってみる彼女。 で、このカードは使えないわとのたまわる。 機械までアホだ。 この裏の磁気のところのテープ部分が細いからだわとか勝手に決める。 でも、そんなことない。「いつもこれ使ってますよ!」 って言って思わず自分で違う方向から通してみました。 ピピッ!と反応。一発でOK! 無事支払い終了。 あらま~おかしいわね~とかなんとかしょうむない言い訳はするが 相変わらす謝罪の言葉はなし。 機械がおかしい。自分は間違ってない。いつものセパマフォートですよ。 でも、今になるとこの時に機械が動かなかったのは最後の神様からのメッセージだったのか と思ったりもする。 買わない方がいいよっていう。 そして一抹の不安を抱きながらも家路についた。 つづく ↓ ↓ ↓ とまたもや続かせてしまっては申し訳ないので 当初はもう1回連載(笑)するつもりだったのですが 最終回も今一挙大公開いたします~~~~ 娘にも「焦らしてるみたい。皆さん、先が気になってはるのでは・・・」なんて言われまして・・・ 決してもったいぶったわけではないんですけどね。長すぎるしと思っただけで。 すみません! と全文書いて勇んで更新ボタンを押したら 文字数がやはり多すぎたようでアップ出来ませんでした のでもう1回 別に更新しますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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